検証 内ゲバ―日本社会運動史の負の教訓
検証 内ゲバ―日本社会運動史の負の教訓 2001/11
いいだ もも (著), 栗木 安延 (著), 小西 誠 (著), 生田 あい (著), 来栖 宗孝 (著)社会批評社
図書館で借りて、斜め読み。印象に残ったこと。セクト内で女性が、無理やり結婚を勧められる。セクトの運動と結婚(個人)は関係ないと拒否した人もいるが(永田 洋子の「十六の墓標」にも出てくるとか)。小さな子を抱えながら、内ゲバで個人宅を襲撃され、子供がPTSDで暗闇で寝られず、電灯をつけて寝る。夢にクギが出てくる。襲撃時に子供は布団の中で声も息もたてず、在室していないふうを装う。子供の幼稚園帰りに待ち伏せされ母親の居場所を聞かれる。
またセクト幹部には女性秘書が1名いた(重信房子氏など)。
違う本の内容だったかもしれないが、赤軍では女性運動員が、髪を長くし、リップクリームを塗るだけで女性らしい恰好をしたと批判され、リンチ後殺されてしまった。
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近い過去の話なので、60年安保や新左翼など学生運動の回顧談や総括本は少ないと思う。団塊の世代の記憶が薄れる前に出版を望みたい。
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