伊藤誠,市民社会フォーラム,グラムシ
めも)伊藤誠 著『マルクスの思想と理論』(青土社 2020.1)
世界資本主義フォーラム
市民社会フォーラム
http://civilesociety.jugem.jp/
グラムシ・ヘゲモニー論と現代政治思想
グラムシ・ヘゲモニー論の理解をすすめるためには、その前史としてヘーゲル、マルクス、レーニン、トロツキー、クローチェ、ソレル、ジェンティーレ等との継承関係にも目配りする必要がありますので、思想史的なアプローチになります。現代の政治現象・社会現象を考察・分析する上で、グラムシのヘゲモニー論を使ってどこまで行けるのか議論が出来ればと思います。現代の政治現象・社会現象として考えているのは、フォーティズムからポストフォーティズムへの移行、ファシズムとポピュリズムの共通点と相違点、機動戦から陣地戦への移行、メディアとしての政党論、サバルタン論などです。そのため、議論はグラムシ以降のマルクス主義理論の展開にも及びます。ルイ・アルチュセールの国家のイデオロギー装置論、マリオ・トロンティの社会的工場論、アントニオ・ネグリのマルチチュード論、ガヤトリ・スピヴァクのサバルタン論なども取り上げることになるでしょう。
グラムシ『革命論集』上村忠男編訳
講談社学術文庫グラムシ『新編・現代の君主』上村忠男編訳
ちくま学芸文庫中村勝己「ヘゲモニーの系譜学――グラムシと現代政治思想」
杉田敦編『講座政治哲学第4巻国家と社会』岩波書店所収
講師中村勝己
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