新生社民党 市民と野党の共闘 21世紀の社会主義

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全米の若者が熱狂する「新しい社会主義」の衝撃==斎藤幸平(経済思想史学者)エコノミスト2020.5.25

衝撃的なのは、ミシガン州の出口調査の結果である。若者たちは本当に圧倒的にサンダース支持なのだ。多くのアメリカ人の若者たちは急進化しており、「社会主義」の方がいいと考えるようになっている。

マルクスをソ連とは切り離して再評価し、資本主義が行き詰まっている時代に、21世紀の新しい社会主義論を展開しようとする試みが世界中で出てきている。若い世代の急進化に触発され、環境問題やジェンダー(性別)、AI(人工知能)など多岐にわたるテーマで議論が進められるようになっているのだ。

公共財という提案

第一に、オートメーション化が実現するべきなのは、労働時間の削減だ。

第二に、社会主義は、この希少性を廃棄しなくてはならない。『未来への大分岐』(集英社新書、980円)で米国の哲学者・マイケル・ハートが強調しているように、人々の生活に不可欠なサービスや財を脱商品化して、無償化すべきなのである。つまり、人々の生活に不可欠なものを、私有でも国有でもなく、人々が自分たちで民主的に管理する「コモン」(公共財)にしようという提案だ。水や電気、医療や教育、住居さらにはインターネットなども、万人への開かれたアクセスを保証する制度設計を試みる運動

シェアリング・エコノミー

成長の論理から脱却

 第三に21世紀の社会主義は、持続可能性にこそ重きを置かねばならない。だとすれば、必要なのは、経済成長の論理と手を切り、脱成長も含めた道を検討

新しい社会主義は福祉国家の拡充を求めるだけの運動ではないし、単なるユートピアや夢物語でもない。深刻な経済格差と気候変動を前に、現在のような生活を続けて、将来的にも現在と同じような生活を送れると考えることの方が、いまや非現実的である。新しい資本主義へのオルタナティブを21世紀に切り開く必要性


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Posted by tatubuu