「農民哀史から六〇年」岩波新書 渋谷定輔著

2025年8月20日

埼玉県富士見市の南畑小作争議など戦前の農民運動の状況が詳細に書かれていた。近隣に住んだこともあり、興味深く読んだ。「女工哀史」の細井和喜蔵氏との交流も出てくる。新河岸川やびん沼など出てきて、洪水の場面もあり周囲の状況が戦前の歴史とともによく分かる。朝鮮牛と低湿地の泥田で格闘。最後に出てくる、新住民と有機農業の交流はどうなっているのだろう。
渋谷 定輔
岩波書店
1986-05-20