仕掛けてもぎ取った「勝ち点」 

関西学生野球・京大が初の開幕2連勝
朝日新聞デジタル2024年4月7日 19時33分

野球の関西学生春季リーグは7日、わかさ京都で2回戦2試合があり、京大が関大に3―1で競り勝って2連勝。連盟によると、京大が開幕戦からの連勝で勝ち点を挙げたのは1982年に現行のリーグ戦が始まって以来、初めて。近大は3投手の継投で関学大を2―0と零封し1勝1敗とした。

2死一、二塁で、小城(4年、神戸)が代打に起用された。1ストライクから走者2人がスタート。遊撃手はカバーに入ろうと二塁ベース側に動き、小城がツーシームを引っ張った打球は広く空いた三遊間を抜けて左前へ。2―0とリードが広がった。
 空振りならチャンスがついえ、試合の流れも変わってしまう可能性があった場面。大胆な攻撃に、小城は「(走者が)動いて来るかも、というのは頭にあった。きれいなヒットじゃなくてもアウトにならないようにと思った」とうなずいた。
 京大は1点差に詰め寄られた直後の九回にも、同じような形から追加点を奪った。2死二塁で二走が盗塁をしかけて相手の守備位置を崩し、左前適時打を演出したのだ。
「どちらもノーサイン。選手たちが考えて、攻撃してくれた」。試合後、京大の近田監督はそう明かした。
 小城も「ただ打っても点は取れない。攻めていった結果なら、ミスしてもOKというのはチームに浸透している」という。
(後略)
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足を絡めた攻撃を見習いたい。