南京大虐殺関連の裁判で否定は三連敗 2007.11.23

2025年7月31日

週刊金曜日680号(2007.11.23)貧困なる精神346より引用。
・この事件に関しては、すでに最高裁の判決(1997年8月29日)によって、大虐殺が組織的に行われたことが、おびただしい強カン事件の発生とともに最終的に確定しています。
・1.李秀英名誉毀損事件=否定派の一人・松村俊夫氏は著書『「南京大虐殺への大疑問』で、李秀英さんは「仕立てられた」だけのニセの被害者だと記述した。これは事件当時の被害に加えての二重の被害を受けたことになり、松村氏と出版社を提訴。上告審まで争われて勝訴確定。
・2.「百人斬り競争」事件=南京への日本軍進撃の途上、二人の少尉が「どちらが先に百人を斬るか」を競争し、『毎日新聞』が報道した。戦後になってこのことをルポの中で書いた本多と、それを出版した朝日新聞社を二人の少尉が「事実無根」と提訴。これも事実だったことが証明されて勝訴確定。
・3.夏淑琴名誉毀損事件(先々週号)。
・これら三例について、否定派に共通する特徴は非合理性にあること、不利な事実はひたすら無視する点など

・アウシュビッツについてドイツ人の認識にもよく接しました。南京に対する日本人のそれとは、まさに「雲」と泥との差、比較の対象にもなりません。

引用記事の著作権は『週刊金曜日』および本多勝一さんにあります。
*本多勝一集〈29〉/ドイツ民主共和国