1993.8.27月刊金曜日 目次 従軍慰安婦問題の背景 藤原彰
週刊金曜日の発刊に寄せて 久野収 1935年「金曜日(ヴァンドルディ)」、1936京都で創刊の「土曜日」の伝統も加わっている。
P62投書 統一教会 「金曜日」創刊号に対する三つの問題点 大阪市29歳
P50 従軍慰安婦問題の背景 藤原 彰
戦地での日本軍の駐屯地には女性のいる慰安所がつきものだったこと
は、軍隊経験者のほとんどが知っていたことで、従軍慰安婦の存在その
ものは自明のことだったのである。だがこのことが大きな問題になった
のは、一九九〇年の日韓外相会談で韓国側が慰安婦の資料を要求し・さ
らに九一年三月に三人の元慰安婦の韓国人女性が来日して謝罪と補償
を求める訴訟を東京地裁におこしてからのことである。
それ以後に、吉見義明氏らの歴史家たちによって次々と資料が発掘さ
れ、軍が慰安所を設置し管理していたことが立証された。そして従軍慰
安婦という存在が、いかにひどい国家による人権侵害であり組織的犯罪
であったかが明らかにされつつある。
(中略)
慰安婦をあたりまえだとする考えは、戦前日本の女性差別観に根ざし
ている。明治維新も女性の解放にはつながらず、公娼制度(政治権力が
売春を公式に管理する制度)が存在して、社会一般に人身売買や前借金
による女性の奴隷化が公認されていた。とくに軍隊は、集団生活をする
兵士の欲望処理の方法として、公娼制度を必要としていたので、兵営近
辺に遊廓はつきものであった。
戦時になると軍の上層部が、強姦防止や性病予防のために、ストレートに慰安所を
発想するのにはそれだけの背景があったのである。
そのことに加えて植民地や占領地に対する民族差別観もこの問題の背景である。
日中戦争で日本軍の動員兵力が膨大になり、日本人娼婦だけではとても対応でき
なくなると、すぐに朝鮮人女性を強制徴用するのは、この民族差別観のあらわれである。
それが女性の奴隷化であるばかりでなく、どんなに民族としての屈辱をあたえること
になるのかという考慮がまったくなかったのである。(後略)
〈編集部注=この原稿は七月二九日に執筆された。八月四日に日本政府は従軍慰安婦問題の調査結果を発表し、慰安婦募集か強制であったことを認めた。調査結果を発表した河野洋平官房長官当時)は「心身にあたり癒しがたい傷を負わされたすべての方々に対し心からお詫びと反省の気持ちを申し上げる」と日本政府として謝罪した)
著作権は週刊金曜日にあります。
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従軍慰安婦、南京大虐殺など、日本軍の侵略行為をなかったものにしたい右派マスコミ・論壇に対抗すべく創刊当初より週刊金曜日の創刊当初からの記事を今後デジタル化し微力なから対抗していきます。(右派は金・物量にものを言わせ質の悪い議論をネット、新聞・電車内広告を大動員しながら撒き散らしネット右翼の温床になっていると考えます。対するリベラル派はネットに貧弱な例が多いかも)
朝日新聞も謝罪や第三者委員会の検証に逃げず、むしろ右派が騒いだことを奇貨とし慰安婦等を事実として再取材し常識として定着させていくべきではなかろうか。誤りがあれば過去の訂正は大胆かつ早急に行い、PCのソフトのごとくバージョンアップしていけば社長が謝罪する必要もなかろう。
加害の歴史




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