週刊金曜日 342号 2000.12.1目次、女性国際戦犯法廷が12月7日に開廷
週刊金曜日 342号 2000.12.1目次

P4 金曜アンテナ
・女性国際戦犯法廷が12月7日に開廷
日本軍性奴隷制(慰安婦制度)が女性に対する戦争犯罪であることを明らかにし、日本政府の責任を問うとともに、戦時性暴力不処罰を終わらせ、再発を防ぐことを目的とする「女性国際戦犯法廷」が12月7日(前夜祭)から開廷する。
きっかけは1997年に亡くなった姜徳景さんの「責任者を処罰せよと題した絵だった。この訴えに加害国日本の女性としてなんとか応えたいと、「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク(VAWWーNETジャパン)が1998年の第5回慰安婦問題アジア連帯会議で「法廷」を提案した。「法廷」は10年間の慰安婦支援運動の蓄積をふまえ、最大のタブーである「責任者処罰」に挑戦することになる。(一部引用、VAWW-NETジャパン事務局)
・戦犯法廷支援のためにドイツで集会とデモ
日韓女性グループは21日、ボスニアで性暴力被害者救援を続けるドイツ女性団体「メディカ」との共同記者会見で、法廷の判決に従うよう日本政府に働きかけることをドイツ・フランス政府に求めたベルリン・パリ共同声明を発表した。メデイカ代表は、「語ることで戦争の傷を癒せる元兵士とはちがって、ボスニアでも、性暴力を被った女性たちはトラウマを一人で背負って苦しんでいる。責任者を明確にし処罰することは被害者にとって重要」と、法廷支持を表明した。
(在ベルリン、VAWW-NET会員 梶村道子)
・今週の憲法調査会「平和主義は日本の将来に役立つからこそ護憲」と加藤周一氏
加藤氏は「とりわけ平和主義の徹底は他の欧米諸国にも見られないすぐれたものだ。第9条には例外規定する設けられなかった
。『自衛のため』『国連の要請に応える』『抑止のため』『人権のため』などという口実で9条を変える動きは正当な論理を持たない。また、『自衛隊の存在という現実と憲法の乖離』と言われるが、それは歴代政府の解釈改憲の結果であり、憲法の平和主義の実現に向けて現実を変革していかなければならない」「世界的にみて問題解決のための武力の効果はますます低下し、今日より明日はもっと低下する」と論述した。(国際経済研究所 高田健)
P24 平壌からの告発第三弾 植民地支配被害者と日朝交渉(上) 伊藤孝司
・強制連行と南北離散
1943年4月、白さんは「徴用」という名で日本に強制的に連行された。その先は兵庫県養父郡の「明延鉱山。銅・鉛・亜鉛を採掘している三菱が経営する鉱山だった
P25 ・中島飛行機への強制連行
愛知県半田市に「中島飛行機半田製作所」の建設が開始されたのは42年。45年1月mこの軍需工場に朝鮮半島北部から約1200人の朝鮮人が強制連行されてきた。半田市がっ公表した「空襲による殉職者名簿<半島応援士>」には咸鏡南道が47人、咸鏡北道が1人である。「半田製作所」への朝鮮人強制連行の詳細な様子は、多くの被害者が暮らす朝鮮民主主義人民共和国で取材するしか方法がないのだ。
・約束を守った結婚
P26 ソウル(植民地時代は「京城」)の「中島飛行機」の事務所には、日本の太田・小泉・田無・浜松の工場からも担当者が来ていた。つまり「中島飛行機」だけで、合わせて6000人もの朝鮮人をこの時に強制連行したのである。
・突然知らされた息子の死
朝鮮において戦後補償問題を担当する団体「『従軍慰安婦』・太平洋戦争被害者補償対策委員会」
半田製作所へ強制連行された崔さんの話、「私たちの現場には、多くの朝鮮人女性が連行され、日本軍の性奴隷として恥辱に満ちた日々を送っていた。彼女たちは、昼間は低きの胴体にペンキ塗りをしたり洗濯や掃除をし、夜には日本軍に『奉仕』を強いられた。」
(注7)「共同研究 日本軍慰安婦」(吉見義明・林博史、大月書店)に日本国内の「事業所慰安所」についての解説がある。
P52 書評「原郷の満州」 庄幸司郎 評者松本昌次 新運動家の視点を培った戦争難民としての体験 瀋陽(旧奉天)。
「ソ連囚人兵」による掠奪や「婦女子」に対する強かん、日本の植民地支配の頸木から脱した他民族集団による報復の襲撃。食糧難、コレラやチフスの流行。
彼の死によって333号で休刊した月刊誌「告知板」、本多勝一氏とともに始め163号で休刊した月刊誌「記録」、いまは亡き井上光晴氏編集の季刊・第3次「辺境」全10冊はすべて彼の経済的負担によるものであり・・。
P54 金曜日の本箱 「慰安婦戦時性暴力の実態」(1)金富子、宋連玉/責任編集 緑風出版 日本軍の”性奴隷制”を裁く
評者 西野瑠美子
P68 「つくる会」、歴史教科書の改悪に韓国から厳しい抗議 俵義文(子どもと教科書全国ネット21 事務局長)
日本の新聞の数倍にのぼる韓国の新聞報道。「ハンギョレ」1面で<日本の歴史を歪曲した教科書、文部省の検定を通過の見込み/第二次大戦の侵略を美化、「自民党が合格判定に圧力」>、第二次大戦の戦犯裁判を強く非難/軍慰安婦・創氏改名を削除。


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