週刊金曜日 340号 2000.11.17 目次、女性国際戦犯法廷に向けて

2025年9月20日

週刊金曜日 340号 2000.11.17 目次
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P20、女性国際戦犯法廷に向けて 記憶と記録の映像 山岡優子(フリーランスのライター)
12月8~12日、東京で「女性国際戦犯法廷」開催される。いまだに処罰されていない、アジア太平洋戦争中の性暴力犯罪者や、日本の戦争責任者を、国際的な視点で裁こうというものだ。
・女性の視点を入れた映像活動
・法廷に向けて「証言」を撮る
北朝鮮籍の女性、インドネシアで最初に「慰安婦」であったことを名乗り出た女性、ビルマ ヤンゴン在住の中国籍の女性。
・映像記録の持つ意味
近年、安価で性能が格段に向上した小型ホームビデオやコンピュータの編集ソフトなどによって、戦争の記録は個人でも可能になった。こうした映像記録を残すことで多くの人々に戦争犯罪とは何かを考えてほしい。

・なぜ今、女性国際戦犯法廷か
戦後、日本政府の公式な謝罪と補償を求める被害女性たちの声は無視され続けてきた。また過去の戦犯裁判では慰安婦制度など戦時性暴力が裁かれず、責任者の処罰は行われてこなかった。
 女性国際戦犯法廷は、加害国(日本)と被害国(韓国、北朝鮮、中国、台湾、フィリピン、インドネシア)のほか、11カ国11人で構成される国際諮問委員会の三者で国際組織委員会を作って開く民間の法廷である。法的拘束力はない・・。
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P22 人道に対する罪とは何か? ミッシェル・マッセ教授(フランスの刑法学者 ポワチエ大教授)に聞く 聞き手 松井やより
・人道に対する罪と戦争犯罪の違い
人道に対する罪という概念は第二次世界大戦後のニュルンベルク裁判のときに生まれたのですが、戦時、平時に関わりなく、一般住民の虐殺、殲滅、奴隷化、強制移送などの非人道的行為や迫害のことです。戦争犯罪は、戦時の犯罪です。ただし、戦争の定義が1977年から、内戦や解放戦争などの武力紛争全般にまで広がりました。
 旧ユーゴやルワンダの国際戦犯法廷でレイプなどの戦時性暴力が裁かれるようになり、国際刑事裁判所も女性に対する戦争犯罪と人道に対する罪の両方を明記しています。
・国際刑事裁判所の重要性
東京裁判で天皇を免責にしたのはマッカーサーです。当時、冷戦が始まっていて、ソ連に対抗するのに日本を利用したかったからでしょう。そこで、戦争中、天皇は実際の権力を持っていなかったという神話が作られました。しかしチリのピノチェトも逮捕されたとき「私は知らなかった」と言いましたが、国家指導者たちはみなそう言うのです。法律的理由ではなく、政治的な理由で天皇の責任が問われなかった。しかし50年以上たって、その政治的理由はなくなったのですから、これからは法的責任を明らかにできるのです。
・フランスで裁かれた戦犯たち
1987年にバルビーというドイツ人将校、94年にトゥビエというナチに協力したフランス人民兵が終身刑の判決を受け、2人とも刑務所の中で死にました。
パポンはユダヤ人をナチ強制収容所へ移送することに手を貸したことで訴追された。フランス人で、戦後、大臣にまでなったのですが、戦時中はナチ傀儡政権の官僚でした。98年、87歳のときに懲役10年の宣告を受け、今服役中です。
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私の参考)
VAWW-NET Japanの後継団体、「戦争と女性への暴力」リサーチ・アクション・センター((2021年8月で活動休止)