週刊金曜日 103号 1995.12.15 目次、毒ガスによる被害者を訪ねて牡丹江、強制連行,劉連仁さん
P5・強制従軍慰安婦問題解決をソウルで修道女が対日抗議デモ
・「ニューヨークタイムズ」に南京大虐殺否定の意見広告?
日本の政治団体 青年自由党が1)真珠湾攻撃は奇襲ではない 2)慰安婦も日韓の公娼の中から選抜し、強要はしていない 3)南京大虐殺も著名な日本史学者が発生しなかったと主張、人数的にも不可能ーという内容。NYT紙が倫理基準に合致しないと、直前に掲載中止が決まった。(長沼節夫)
P22日本の戦争責任を問う 中国人戦争責任被害訴訟始まる
・この訴訟を起こした意味 尾山宏
満州事変以来15年戦争の間、中国は最大の被害者である。1937年の盧溝橋事件以降だけでも中国軍民の死者は906万人にのぼるという。日本人の軍民は15年戦争全体で約310万人(うち日中戦争死没者は約19万人)だった。
日本国民の間に誠実に過去を直視する姿勢と正しい歴史認識が確立されること。問題発言をするような人が政治家の地位を占めることができない状況を作り出していくこと。
・731・南京事件訴訟 中野比登志
731部隊:生物兵器の研究開発の中で生体実験。乾燥実験、凍傷・凍死実験、ペスト菌被弾実験、ペスト菌ばら撒き実験、毒ガス実験、生体解剖、被験者は「マルタ」と呼ばれた。
南京大虐殺:1937.8第二次上海事変以降ー12南京占領 少なくとも10数万人の犠牲者は間違いない、強姦の被害者は2万人を下らないといわれている。李秀英さん
・慰安婦訴訟 富岡恵美子
李秀梅さん山西省孟県進圭村 この問題の本質は、軍による組織的・継続的強姦であり、女性を監禁してひたすら性の相手とする「性的奴隷」に他ならない。50年経ったから忘れてよいという問題ではない。ドイツでは今なおナチへの責任追及が行われている。むしろ50年も放置してきたことこそが問題なのである。
1995年北京で開かれた世界女性会議、今もボスニアやアルジェリアなどで同じことが行われている。民間基金の支払いでは、賠償とはいえない。政府の責任をあいまいにする解決であってはならない。
・強制連行訴訟 森田太三
秋田県花岡鉱山の花岡事件が有名。被害者の聞き取り、公安が被害者を故郷に帰らせ誰にも会えない。
日本に強制連行された中国人38,93人、炭鉱、港湾、鉱山などで労役。捕捉、拉致、騙されて連行、塘沽、青島から貨物船で門司・下関へ運ばれた。船中で死んだ者も多い。劉連仁さん13年間北海道の山中に潜み、発見された。「穴を掘り肥料を中に入れてその発熱の力で暖を取っていた。海岸に落ちている昆布を取ってきて乾燥したのを食べた。捨てられた袋やヒモを衣服にした。」
風化を待つ日本企業
P18 中国侵略の傷痕いまだ癒えず 毒ガスによる被害者を訪ねて 山辺 悠喜子
黒竜江省牡丹江市 1982.7排水溝を掘っていた、土の中の鉄製の桶から突然褐色の液体が吹き出した。
光を避け黒いサングラス、前歯が抜け歯茎から出血、顔中水膨れ、咽頭炎など後遺症。
P20 毒剤はイペリットと判明。日本軍が遺棄した毒ガス弾は掘り出されて農家の庭先に無造作に置かれている。
中国の人々が「侵略は庶民の責任ではない。日本の権力者、帝国主義の責任だ」というおおらかな言葉に私たちは甘え過ぎているのではないだろうか。




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