週刊金曜日1430号 2023.6.30 目次,立憲泉健太代表単独インタビュー

2025年9月12日

*私の注目記事 
P7映画「標的」福岡市後援取り消しに批判の声
P21市民連合に聞く どうする立憲 組織の体をなさず 連合に忖度して立憲も反共を強める?現政権を利する連合 維新が第一党になると 国会の翼賛体制化が進む。提案型野党論では、維新の論理に通じる。国会では反対・批判こそが創造の源。
P24解散見送りの背後に岸田氏と菅氏の暗闘 佐藤甲一
P50「名古屋シネマテーク」が7月末に閉館 記録映画の支えに とんがった映画館 ミニシアターの コミュニティシネマセンター

fujisan目次
内容
■表紙
■それでもそれでもそれでも 齋藤陽道
■風速計 「ジブリの大冒険」 想田和弘
■金曜アンテナ
・日本国憲法「非戦の誓い」を多言語のプレートで伝えよう 市民の力で「九条」を世界へ 
竪場勝司
・映画『標的』上映会、「中立性損なう」と福岡市が態度一変 名義後援取り消しに批判の声 
佐々木亮
・「ファクトチェックアワード」をFIJが初開催 「正しい報道で誤解」検証も 岩本太郎
・杉並、渋谷両区議会も「インボイス延期を」意見書可決 「STOP!」市民運動が後押し 
平畑玄洋
・コミュニティFMが災害時の役割テーマにフォーラム 市民による情報発信の可能性 岩本太郎
■さらん日記
■凱風快晴ときどき曇り 「平和憲法の『呪力』」 内田樹
■7月の原発裁判
■【特集】これからどうする立憲民主党
・独占インタビュー 泉健太・立憲民主党代表 「崖っぷち」とは思わない 
目標150議席は私なりの覚悟です 聞き手・まとめ/金本裕司
・「市民連合」運営委員、佐々木寛・新潟国際情報大学教授に聞く 
これでは闘えない! 野党第一党の危機感欠如
■政治時評 佐藤甲一
■【特集】誰が差別をあおるのか
・垂れ流されたデマや差別的言説 当事者を置き去りにした「LGBT理解増進法」 藤沢美由紀
・数字として扱われる外国人 剥き出しの人権侵害を容認する「改正入管法」西中誠一郎、渡部睦美
・安田菜津紀さんへのネット上のヘイト書き込みめぐる訴訟 
東京地裁は「差別的な表現」と認定、投稿者に賠償命令 阿部岳
・名古屋城復元のバリアフリー化めぐる討論会での差別発言問題 
河村市長の構想自体が「障害者差別」では 井澤宏明
・記者座談会 阿部岳『沖縄タイムス』×石橋学『神奈川新聞』×藤沢美由紀『毎日新聞』
「差別の背後にある政治を変えるため、それぞれができること」
■経済私考 高橋伸彰
■メディアウォッチ 収まらない「マイナンバー」トラブルで危惧される「マイナ保険証」一本化 読売が「見直し」へと論調変える 臺宏士
■PFAS発生源はどこだ? 国分寺市の汚染マップからわかること 植田武智
■櫂未知子の金曜俳句
■光州事件デモ参加者が送還後の逮捕に怯えるのはなぜ? 
尹政権下で民主労組員らの逮捕者も 文聖姫
■【提携連載企画】保身の代償 長崎高2いじめ自殺と大人たち 質問を問題視した『長崎新聞』記者、コラムで知事に「心から感謝」 第1部・共同通信編 Tansa・中川七海
■きんようカレンダー 5月 ニュースチェック
■40年の歴史に幕 「名古屋シネマテーク」が7月末に閉館
ドキュメンタリー映画を作り手とともに育てる 黄澈
■松崎菊也 あの人の独り言(イラストレーション/石倉ちょっき)
■きんようぶんか 本・映画・音楽・TVドキュメンタリー
■言葉の広場、金曜川柳、イラストレーション、写真展、論考
■ヒラ社長が行く 植村隆
■読者会から
■市民運動から講演・映画・音楽イベントの情報案内板
■金曜日から、編集長後記、おわび
■猫様 想田和弘

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 【1】注目の記事
 【2】編集長コラム
 【3】次号予告
 【4】新刊本のご案内

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 【1】注目の記事

■これからどうする立憲民主党

岸田文雄政権は早ければ今秋の臨時国会で、衆院解散・総選挙に踏み切る。この宰相にとっては来年9月の自民党総裁選での続投実現が最優先課題であり、少子化対策の財源論議を年末に先送りしたこととあわせて考えると、「今秋の臨時国会での解散」というシナリオが浮かび上がってくる。

次の衆議院選挙でまず問われるべきは大幅な防衛費拡大であり、利用者の不安が眼中にないかのようなマイナ保険証などマイナンバーカードの強行的拡大路線といった、岸田政権の一連の政策とその政治姿勢である。 馬場氏の言葉に真実味をもたせているのは、最近の全国紙による世論調査である。
『朝日新聞』の全国世論調査では5月下旬に「かりに今、投票するとしたら」と前置きして衆院選の比例投票先を聞いたところ、自民36%、維新17%、立憲10% などの順となった。立憲が結党された2017年10月のあと、維新が初めて立憲を上回ったのだ。6月中旬の同じ世論調査でも維新18%、立憲10%と同じ傾向となった。

『毎日新聞』の全国世論調査も、立憲関係者に衝撃を与えただろう。5月下旬に「どちらが野党第一党としてふさわしいか」を聞いたところ、維新が47%、立憲25%。2倍近い差となったのだ。

「リベラルと中道の旗手」(泉健太代表)である立憲が野党第一党の座を維新に奪われると、日本政治に与える影響は私たちの想像以上に大きいのではないか。

立憲民主党はこれからどうするのか。泉代表に単独ロングインタビューでその胸の内を聞いた。さらに「野党共闘」を進めてきた市民連合のキーパーソンにも今後の展望を聞く。

●独占インタビュー 泉健太・立憲民主党代表
「崖っぷち」とは思わない 目標150議席は私なりの覚悟です
聞き手・まとめ/金本裕司

背水の陣なのか──。次期衆院選で獲得議席が150を下回った場合には引責辞任すると表明した泉健太・立憲民主党(立憲)代表に真意を聞いた。

●「市民連合」運営委員、佐々木寛・新潟国際情報大学教授に聞く
これでは闘えない! 野党第一党の危機感欠如
聞き手・まとめ/本田雅和

立憲民主党の泉健太代表は次期衆院選に向け、日本維新の会とも日本共産党とも共闘しない姿勢を明確にするとともに、150議席を達成できない場合は辞任する意思を表明した。2015年以来、安保法制の廃止と立憲主義の回復を求めて、立憲や共産幹部とも深く交流しながら野党共闘の橋渡し役を務めてきた「市民連合」運営委員で政治学者の佐々木寛・新潟国際情報大学教授は「これでは闘えない」と危機感を募らせる。見解を聞いた。

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■誰が差別をあおるのか

トランスジェンダー当事者を公言する弁護士の所属事務所に6月上旬、殺害予告が15通届くという事件が起こった(6月16日号既報)。性的マイノリティに対するヘイトを許す社会の風潮はなかったか? これまで社会問題化していた在日外国人へのヘイトと共通点は? 政治はこれらヘイトに対して有効な規制を打ち出せているのか? そしてメディアは──。社会が構造的に作り出す差別の現状を報告し、反差別の最前線で闘ってきた記者が語り合った。

●垂れ流されたデマや差別的言説
当事者を置き去りにした「LGBT理解増進法」
藤沢美由紀

性的少数者は「多数派の安心」のためにその権利が制限されるのではないか──法制定の根幹が揺らぐ懸念が出た「LGBT理解増進法」。法案制定の過程は事実とかけ離れた主張がまかり通り、議論はついに深まらなかった。

●数字として扱われる外国人
剥き出しの人権侵害を容認する「改正入管法」
西中誠一郎、渡部睦美

入管行政に、より強い裁量を与える改正入管法が強行採決の末に成立した。その国会審議では、立法事実が根底から揺らぎ、デマや人権無視、差別をあおる発言が相次いだ。実務上の運用改善を求める声が与党からも上がっている。

●安田菜津紀さんへのネット上のヘイト書き込みめぐる訴訟
東京地裁は「差別的な表現」と認定、投稿者に賠償命令
阿部岳

「差別されない権利」をめぐる法整備がいまだ途上の日本。在日コリアン2世の父を持つ安田菜津紀さんが、韓国にルーツを有することでツイッターにヘイトスピーチを投稿されたとして投稿者に損害賠償を求めていた裁判の判決が今月19日にあった。東京地裁は「差別的な表現」を認め、投稿者に33万円の損害賠償を命じた。

●名古屋城復元のバリアフリー化めぐる討論会での差別発言問題
河村市長の構想自体が「障害者差別」では
井澤宏明

河村たかし名古屋市長が執念を燃やす名古屋城の木造復元天守閣に「エレベーターをつけない」と宣言して5年余り。当時、抗議する障害者らに「わがままだ」と心ない非難が寄せられたが、今回、さらに取り返しのつかない事件が発生した。市が主催する集会で障害者に差別発言が浴びせられ、放置されたのだ。市長は後日、謝罪したが……。

●記者座談会 阿部岳『沖縄タイムス』×石橋学『神奈川新聞』×藤沢美由紀『毎日新聞』
「差別の背後にある政治を変えるため、それぞれができること」

少数者への差別を放置し、ヘイトを増大させていくと、この社会はどうなるのか。歴史が示すとおりだろう。最悪の事態に陥らぬために、報道はいま、その使命を果たせているのか。3人の記者に現状と課題を語り合ってもらった。

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【2】編集長コラム

『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』

 6月25日、神奈川県のかわさきゆめホールで映画『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』の上映会があったので行ってきた。この日は計4回上映。いずれも満席だった。小原浩靖監督のアフタートークもあった。

 興味深かったのは、早稲田大学の授業で上映が実現したという話だ。きっかけは昨年9月のポレポレ東中野での上映会に訪れた男子早大生から、「大学で上映したい」と声をかけられたことだ。その後、映画を観た女子早大生らも加わり、上映実現に動いた。
そして、今年5月15日、平和学の授業で上映が実現した。履修生は163人。翌週には映画の主人公の一人、「原発を止めた」樋口英明元裁判長と小原監督が招かれ、トークセッションも行なわれたという。小原さんは映画のホームページで連載中の「監督日記」にこう記した。「原発を推進する政府の得体の知れなさは若者たちにとって、ダイレクトに将来への不安に結びついているのだと思った」。自主上映の申し込みは現在八十余件に上るという。(文聖姫)

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【3】次号予告:2023年7月7日(第1431)号

【特集】「結婚の自由をすべての人に」訴訟
5地裁中4地裁で「違憲」「違憲状態」判決

●憲法14条、24条にどこがどう違反しているのか、それぞれの論理|岩崎眞美子

●5地裁最後の九州訴訟判決|神原里佳

●「結婚の自由をすべての人に」訴訟東京弁護団共同代表  寺原真希子弁護士インタビュー

【関東大震災100年】
●虐殺の現場を歩く 1.千葉編  2.中国編|本田雅和

●虐殺された朝鮮人青年 『飴売り具學永』著者 キム・ジョンスさんが語る|佐々木 亮

【メディア】
●ジャニー喜多川氏による性加害問題の報道は 記者会見や事務所対応の後追いばかり|李美淑

【君が代不起立】
●元大阪市立中学教諭が処分取り消し求め控訴|平野次郎

【不謹慎な旅】
●ゾウがいない動物園 井の頭自然文化園|写真・文 木村聡

【くらし お金】
●高騰する一方の電気・ガス代 1円でも安くするにはどうしたら?|内藤眞弓

【新・買ってはいけない】
●みんな大好き「ゆであずき」 でも市販品にはこんな危険が|沢木みずほ

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【4】新刊本のご案内 

★黒沼ユリ子の「おんじゅく日記」 ヴァイオリンの家から

黒沼ユリ子著 1000円+税 A5判並製・124頁

【重版2刷出来】世界的ヴァイオリニストからの平和へのメッセージ
高校在学中にチェコのプラハ音楽芸術アカデミーへ留学。以後世界40数か国で独奏者として活動するかたわら、「音楽と平和は、普遍的な人類共通の言葉と願い」をモットーにメキシコ市に幼児から青少年を対象にした弦楽器のための音楽アカデミーを開設。演奏家であり、教育者でもある著者の歩みを振り返る。(2022年11月刊)

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