週刊金曜日155号 1997.1.24目次、朝日と文春のための世界現代史講座9
P50朝日と文春のための世界現代史講座9 第3部「ガス室はなかった」と唱える日本人に捧げるレクイエム1 金子マーティン
歴史修正主義、西岡昌紀論文「ナチ『ガス室はなかった』」(マルコポーロ,1995.2号文藝春秋)。マルコポーロ廃刊後の「ガス室はなかった」論者の代表格は木村愛二。
ナチス犯罪の否定・矮小化をその使命とする「歴史修正主義学派」のようなものがは公認されているわけもなく、歴史改竄主義集団の主張はすでに論破されつくされており、もはや黙殺の対象でしかない。
P51・言論の自由 旧日本軍による残虐行為の否定やその矮小化を規制するような法制度が確立しておらず、その意味において日本はとても自由な国だといえる。
ナチスの犯罪を否定・矮小化する「自由」を認められていないドイツやオーストリアであれば、木村の本はとうに発禁処分になっている。「ナチス禁止法」
P52・歴史改竄主義者の主張に見られる特徴点
南京虐殺「まぼろし論者」、「ガス室はなかった論者」しかり、虐殺否定論者にとっては殺害の数量的規模が最重要課題となっている。被害者数を少しでも小さく見積ろうとする。
虐殺否定論者の特徴1、強制収容所被拘禁者としてのユダヤ人のみしか眼中になく、ロマ(ジプシ-)・戦争捕虜・障害者・政治犯・宗教犯・同性愛者の存在を無視している。ユダヤ人被害者の数が膨大で、詳細不明のため、数字操作の余地があると考えているためもある。
特徴2、アウシュヴィッツ以外に多数の強制収容所が存在したことに目を向けない。マウントハウゼン収容所、元精神病院ハルトハイム城ガス室。ヒトラーの指示、「T4」の隠語で「殺菌」という隠語で安楽死させる、ハルトハイムの安楽死施設など。
P53 特徴3.「ガス室」においてのみ被拘禁者が殺害されたと捉える。餓死・病死・殴殺・銃殺・絞首刑・拷問・フェノール接種・人体実験などさまざまな死因がガス室での毒殺に加わる。





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