「長良川」が緊急事態!1994.4.22
週刊金曜日23号(1994.4.22)貧困なる精神23より引用。


・建設省(およびその下うけ公団)は、長良川の河口ダム(いわゆる河口堰)の完成を一年後にひかえて、突然今春「試験湛水」すると称し、四月八日午後四時に全水門閉鎖を強行することに決めた。
・だが、八日の全国紙(朝日・毎日・読売)には全く報道されていなかった。(略)首都圏では、この「長良川“落城”」の成否にかかわる事件が、大マスコミに黙殺されたのである。
・建設省のとくに“高級官僚”諸君は土建資本の番犬なのである。(略)建設官僚が土建資本と合体して天下りその他でオイシイ生活をしている実態
・そして、この「汚い長良川河口ダム」の構造を支えているのが、マスコミの今回の黙殺にみられるような反ジャーナリズム精神である。大新聞が、全国版でせめて「知床」なみの大報道をやっていたら、事態はかなり変わっただろう。(略)しかし「本社」にその姿勢が全くない。また個々の記者でも、その力を十分発揮できる場を与えられているハズの者、たとえば朝日新聞でいうなら環境問題専門の編集委員が、どいうわけかこの問題に不熱心ときている。岩波新書などで環境問題の「立派な」本を書いていながら、本当に火花を散らしている足元の緊急事態には知らぬ顔なのだ。これでも「ジャーナリスト」と言えるのだろうか。
・マスコミの黙殺で世論も盛上らぬ「建設官僚番犬どもの喜ぶべき情況の中、わずか五万部の本誌が訴えても知れてはいるものの(略)
・こういう点でも、本格的ジャーナリズムには日刊紙やテレビががんばってくれなければどうにもならず、「本当の日刊ジャーナリズム」が望まれるゆえんだ。
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引用記事の著作権は『週刊金曜日』および本多勝一さんにあります。
*長良川河口堰をやめさせる市民会議
http://nagara.ktroad.ne.jp/


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