週刊金曜日110号 1996.2.16 目次、国連人権委員会の「従軍慰安婦」調査クマラスワミ氏報告公式発表,対照的なドイツと日本・侵略の反省

2025年9月20日

週刊金曜日110号 1996..2.16 目次
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P6 金曜アンテナ ・国連人権委員会の「従軍慰安婦」調査公式発表
国連人権委員会のラディカ・クマラスワミ氏らが昨年の7月に行った「従軍慰安婦」の調査(1995.8.4号)報告書が2月6日、公式発表された。
6項目にわたる勧告
「慰安婦」の慣行ははっきりと性的奴隷と奴隷様慣行の事例として捉えられるべきであり、また、慰安婦という用語は戦時中、日々繰り返される輪姦や過酷な肉体的虐待を耐えねばならなかった被害者の苦しみを少しも反映させていないため「軍用性奴隷」の方が的確で適当であると、同報告書は定義している。(ルポ塾 川島めぐみ)

・対照的なドイツと日本 侵略の反省2例
1)ドイツ政府が第一回ナチス犠牲者追悼日を制定した。ユダヤ人団体からの陳情を受けドイツ議会が決議し、初めて制定された。欧州に多数あったナチス・ドイツの収容所のうち、代表的なアウシュビッツ強制収容所が連合軍(ソ連軍)の手で解放された1945年1月27日を記念日に選んだ。
 この日ドイツ各地では収容所跡での記念集会、学校での討論会など様々な催しが行われた。またこの日に先立って、連邦議会ではかつての戦争犯罪をいつまでも忘れまいと、ヘルツォーク大統領の記念演説や特別審議を行った。
2)クマラスワミ報告は「アジア女性基金」を設立して民間基金による補償・解決を目指している日本政府にはショッキングな内容。「法的に反論していく」(橋本首相)、「国家による補償等、法的に受け入れる余地がない」(梶山官房長官)などと不快感を隠さない。日本の無反省ぶりはドイツと対照的に見える。(長沼節夫)

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