「発表モノ」とはなにか-裁判官のためのジャーナリズム入門講座その五

2025年9月20日

s-img447.jpgs-img448.jpg週刊金曜日21号(1994.4.8)貧困なる精神21より引用。
・発表モノがそのまま「正確な事実」(いわゆる「真実」かといえば)、これは全然別問題です。
(略)「正確」という言葉には次元の異なる次の二つがあることをまず銘記しておいてください。
1.発表者の言葉・意図が→正確な記事にされていること。
2.発表者の言葉・意図が→事実の正確な反映であること。
 この二者は完全に別問題であるにもかかわらず、しばしば混同され、時には意図的にごたまぜにされることがあります。
・まず発表モノとしてのニュース、つぎにそれがウソだったというニュース。
 この場合、いかにあとでウソだったことが分かったとしても、最初の発表モノは「そのまま、正確に」書かれていなければなりません。これは全ての基礎であって(後略)。
・したがって報道や記録には、大きく分けて「他者の調査による発表あるいは提供を、その主体者によることを明記して伝える発表モノ」と、反対に「筆者自身の調査によるもの」の二つがあり、後者にはルポルタージュとか調査報道・記録・検証・追跡調査などが含まれましょう。

引用記事の著作権は『週刊金曜日』および本多勝一さんにあります。