週刊金曜日2012.3.2号 東日本大震災から1年①
<> 2012.3.2
______________________『週刊金曜日』
《お知らせ》
◆「櫂未知子の金曜俳句」連載2周年記念吟行会参加者募集中。
東京を代表する桜の名所を歩きます。
初心者からベテランまでふるってご参加下さい。
【日時】4月8日(日)午前11時~午後4時半
【募集人員】先着25人、3月30日(金)必着
http://www.kinyobi.co.jp/news/?p=1822
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【1】注目の記事
【2】編集長コラム
【3】今週号目次と次号予告
【4】近刊のご案内
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【1】注目の記事
東日本大震災から一年
■巻頭言に変えて 本誌編集長 平井 康嗣
■震災で吹き出した歪み 殺されゆく弱者
非常時に表れる差別意識 辛淑玉
災害などの非常時、最もしわ寄せを受けるのは
最も弱いところである。障がいを持つ人、
日本語の通じない外国籍住民、子ども、女性、高齢者……
日常に潜む差別意識が被災時には噴出し、
新たな悲劇を招くこともある。
大震災後、被災地に通った筆者が見たものとは。
■復興、いまだ遠くとも
息めために笑顔を 写真・文 冨田 きよむ
震災からほぼ一年、
かつて訪ねた被災地に再び立つ
筆者の目に映った光景。
復興がいっこうに進まない中で、
女性たちが見出す自分たちの時間。
すべてが流され壊された中から、
それでも人びとは立ち上がろうとしている。
■10年間で23兆円の予算
復興庁は、巨額利権の調整官庁か まさの あつこ
大震災の復興には一〇年間で二三兆円の巨額予算が見込まれる。
その窓口となるのが復興庁だ。だがその裏舞台は、事務次官会議が司り、
各省庁が事業予算と期限を確保し、官僚の掌で利権を分配する
かつての手法が横行しそうな気配もある。要注意だ。
■境界線上を走れ 3
村崎太郎 上 文 藤井誠二 写真 佐藤類
もちろん被災者の皆さんを
元気づけたい気持ちはある。
でもぼくにとっては、猿まわし芸の
原点を見つめ直す旅でもあるんです。
たくさんの人が死に、家を失い
生活を奪われた極限状態のなかで
人間ははたして笑うことができるのか。
笑ってはいけないような状況のなかで
猿まわしが笑いを生むことが
できるのだろうかと……。
■座談会 ボランティアのこれから 野田沢/藤原志帆子/合田茂広
「何か役に立つことがあるはず」。
東日本大震災直後からたくさんの人が
被災地へと向かった。ボランティアとともに
活動し、被災者と向き合った3人が、
この1年を振り返り、今後を語り合った。
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【2】編集長コラム
先週、若手美術家の展示会を観に行った。
どの職業よりも敏感に目に見えないなにかを形にする”炭鉱のカナリア”の
ごとき美術家には敬意を抱いており、特に現代アートには足を運ぶようにしていて
楽しみにもしている。
だが、作品を次々に見ていると、次第に苛立ちが湧いてきた。
若手で技術が稚拙だからという理由ではなかった。
ほとんどの作家が3・11など存在しないかのように作品を作っているとしか
思えなかった。
私の感受性に問題が生じたのかとも内省した。
やはり3・11を無視してもよいし、社会派的なコンセプトを巧妙に取り入れれば
市場迎合的だと逆に鼻につく。
純粋な存在である美術ならではの向き合いがほしかった。
以前、山本太郎さんがテレビを観ても感動しなくなったと言っていたが、
私の場合は美術にその怒りを感じていた。期待と裏腹だからだろう。
きっと私の網膜は精神的な内部被曝をして変質したのだ。
いまだに放射性物質は私の眼に見えないが、一年前と違うなにかが見える
ようになった。(平井康嗣)
(過去の編集長後記はホームページでどうぞ)[編集長後記]はこちら↓
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【3】次号 3月9日号(886号)予告
連続特集 東日本大震災から1年(2)
それでも再び再稼働するのか
第一号は愛媛伊方原発か
人物ルポ 東電原発会見を追う日隅一雄弁護士
石原慎太郎の貧困なる知性
危険な秘密保全法
辛淑玉が歩く被災地
境界線上を歩く 村崎太郎ルポ
NTT賭けゴルフ、賭け麻雀疑惑その後
好評連載
世界一下世話なラブレター 佐野華英
最新号目次はこちら↓
ホームページ上で一部全文公開しています。
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【4】近刊のご案内
★尾木ママと考える 大震災後を生きる希望のヒント
尾木ママが報道や教育のあるべき姿を語る。
2011年の大震災・福島原発事故を経験した日本、いま、私たちは何を
学ぶべきなのか、
どうすべきなのか。おネエ系人気の秘密、報道のあり方、子ども・若者の変化、
教育のあるべき姿、おとなに求められることなど、
石坂さんがリードしながら、尾木先生が超辛口批判&提言。
テレビでは見られない尾木先生の踏み込んだコメントに注目!
★残 夢
大逆事件を生き抜いた坂本清馬の生涯
100年前、明治末期の「大逆事件」で幸徳秋水ら12人が刑場の露と消えた。
事件をでっちあげて特定の政治勢力に弾圧を加え、
時代の風潮を変える検察の“国策捜査”はここに始まり、いま現在も続いている。
ことは検察だけではない。大逆事件はいまも多くのことを教えてくれる。
死一等を減ぜられて生き延び、戦後に再審請求を闘った坂本清馬の生涯は
いまの暗い時代にこそ強い輝きを放つ。
★世界が決壊するまえに言葉を紡ぐ
秋葉原事件から3・11以後へ──中島岳志
私は「言論ゲーム」「批評ゲーム」に飽き飽きしている。
何か大きな出来事があると、既製の枠組みを使って気の利いたことを発信し、
あっという間に忘却していく。
興奮気味に過剰な解釈を加えながら、時間がたつとまた次のネタに過剰反応し、
結局多弁という失語状態が永続する。
あとには何も残らない。
その残像の中で大切な問いは破棄されていく。試されたのは瞬発力のみ。
それが果たして言論なのだろうか。言葉なのだろうか。
本書は私が言葉をぶつけ合いたい人たちと行なった対談の記録である。
みんな言葉を持っている。そこには言葉がある。届く言葉がある。
★新・買ってはいけない8原発事故が引き起こした食品の放射能汚染 私たちのライフスタイルが問われています。
今回は個々の商品の検証はもちろん、要望の高い「買ってもいい商品」と「食品添加物の
見方と避け方」まで指南します。
★貧困なる精神24集 「英語」という“差別” 「原発」という“犯罪”
米国に心も命も収奪された日本人
日本が「英語」によって支配されている「隠れた差別問題」を指弾した「英語」帝国主義と、
原発という「想定されていた人災」を追及する論考・対談を2本柱に構成。
原発の問題は、今年(2011年)3月11日に発生した大震災以降、本誌で連載したものを所収。
また、本誌の編集委員でもあった筑紫哲也氏を追悼するために、筑紫氏も出席した
佐高信編集委員・椎名誠編集委員(当時)の両氏もまじえた対談を再録。
さらには、本多氏が子どものころに描いたマンガ原稿も公開しているが、そこには
「今ヤ日本ハアメリカニ降伏セリ」「以上デコレモ終ワリデスガ」という文字も・・・・・・。
刺激的で機知に富んだ評論・批評集。
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俺の注目記事
・表紙絵 富山妙子 海からの黙示録ー津波
・p4 河村市長「南京事件否定論」の貧困 さっそく石原都知事も「河村支持」を表明
・P24境界線上を走れ3 林崎太郎 「被災後」を歩きながら感じた「新たな差別」
・P41福島第一原発周辺に住む動物たち 「のこされた動物たち」
・P60貧困場なる精神 本多勝一 原子力報道の失敗の連続5 反対派に厳しい目を注いだ『朝日』の連載
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