9.7「第五福竜丸」上映会,阪急山田

2025年9月12日

 映画「第五福竜丸」を見ました。なんの変哲もない会話と演技なのですが、涙が出ました。

新藤兼人監督の演出、久保山愛吉さん役の宇野重吉、妻の乙羽信子に拍手です。
 灰を浴びた第五福竜丸の乗組員の顔がみんな黒人のように黒くなった、ガイガーカウンターが船員にガーガーと反応、久保山愛吉の3人の幼い娘さん、葬儀後焼津への列車内で周囲の乗客がお悔やみ、小田原駅では女子高生が大勢乗ってきて花束を渡したシーンが印象に残りました。
 米国、太平洋の島々やソ連、中国で核実験場にされた人々はどうなったのでしょうか?会場で買った「世界のヒバクシャ」を読もう。教科書での知識しかなかったビキニ環礁水爆実験被ばくの「第五福竜丸」、今年で70周年だそうです。反核、核兵器禁止条約の意義を再認識しました。
 それにしても米国に原爆を落とされ、ビキニ環礁水爆実験や福島第一原発で多数の犠牲者を出してもアメリカ追従の自民党に投票し続ける日本人とは、懲りない民族です。
SANY0013.jpg東京へ曳かれていく第五福竜丸のシーン、参加者は26名でした。
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8.29記
「第五福竜丸」上映会のお知らせ。
9月7日(土)14:30(約107分間)
場所:夢つながり未来館(吹田市 阪急山田駅東改札すぐ)
 多目的会議室3(4階)無料
山田9条の会、千里ニュータウン9条の会共催!
70年前の1954年3月1日午前3時42分、遠洋漁業に出ていたマグロ漁船「第五福竜丸」の23人の船員たちは、ビキニ環礁の辺りで夜空に輝く閃光とキノコ雲を目撃し、空から降ってきた灰のようなものを浴びた。
日が経つにつれ、船員たちは肌が黒ずんで体調に異変を感じ始めた。
どうやら、ピカドン(原爆)に遭遇したらしいと気づく。それは、アメリカが警告なしに実施した水爆実験だったのだ。
新藤兼人監督がドキュメントタッチで描いた事実の物語。
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207日目、無線長の久保山愛吉が亡くなった。新藤監督は「第五福竜丸は生きている」の言葉を遺した。