南京と慰安婦 週刊金曜日2015.12.11号
<> 2015.12.11
_________________________________________________________『週刊金曜日』
┳━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ 「朝日新聞」書評欄掲載 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛
1★9★3★7(イクミナ)
著者:辺見庸 2300円+税 四六上製 384頁
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
=================================================================
【1】注目の記事
【2】編集長コラム
【3】次号予告
【4】近刊のご案内
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【1】注目の記事
■「南京」と「慰安婦」
中国の「南京大虐殺」関連資料のユネスコ世界記憶遺産登録にケチを付け、一方で「特攻隊の遺書」を登録させようと動いた安倍首相と自民党。今や世界に向かって、「『南京』も『慰安婦』も捏造だ」と言いたげだ。このような歴史修正主義者たちが外交を乗っ取ったら、日本は世界の孤児になる。
●ユネスコ騒動に見る安倍自民党の極右体質
歴史修正主義は日本の外交政策か 本誌取材班
●対談 小野賢二×能川元一
南京大虐殺とどう向き合うか
~話題になったNNNドキュメンタリー~
ユネスコ(国連教育科学文化機関)が南京大虐殺公文書11点を「世界記憶遺産」に登録(日本時間10月10日発表)した前後、日本テレビが深夜枠で放映したドキュメンタリー「南京事件/兵士たちの遺言」(10月4日、11日再放送)が話題に。番組に出演し、資料を提供した小野賢二さんと歴史修正主義を批判し続ける能川元一さんが南京大虐殺をめぐる情勢を語った。
●公文書で明らかになった官憲による「慰安婦狩り」
朝鮮人女性「年間1万人」強制連行の動かぬ証拠 今田真人
第二次大戦末期、日本の植民地だった朝鮮から朝鮮人女性を集めて日本内地や国外に送る強制連行が、1944年度の「国民動員計画」だけで年間1万人に及んでいたことが、新たに見つかった「極秘通牒」などの戦時中の公文書でわかった。文書を発見したジャーナリスト・今田真人さんが「官憲による慰安婦狩り」の真相に迫る。
●新しさを装った歴史修正の動き
根拠なき新説? 朴裕河氏をもてはやしていいのか 金富子
南京大虐殺や日本軍「慰安婦」をめぐり、「歴史修正」という名の偽造を恥ずかしげもなく“外交戦略”にする日本政府と自民党だが、新しい偽造とも言うべき根拠なき主張で日本の“リベラル知識人”をも取り込んでいるのが韓国・世宗大学校日本文学科教授の朴裕河氏だ。その主張の何が問題なのか。
●注目されるのは昨年のアジア連帯会議提言
「慰安婦」問題解決のカギは日韓政府の決断力か 渡部睦美
●吉見×桜内裁判で問われたもの
「慰安婦」=性奴隷は「捏造」なのか 片岡伸行
自著を一方的に「捏造」とされ、名誉を毀損されたとし、日本軍「慰安婦」問題研究の第一人者である吉見義明・中央大学教授が、桜内文城氏(元衆議院議員)を訴えていた裁判が10月5日に結審した。裁判では何が問われたのか。
●戦前の日本社会にも「公娼制度=奴隷制度」との認識があった
「慰安婦」が性奴隷であるこれだけの理由 小野沢あかね
「慰安婦」は性奴隷ではなく公娼(売春婦)だ──。『ワシントン・ポスト』紙(2007年6月14日付)の意見広告での主張と同様、日本政府=安倍政権も日本軍「慰安婦」が性奴隷であったことを否定する。しかしそれは、国際社会の認識と乖離するのみならず、戦前以下の人権意識に基づくものではないか。
●「慰安婦」の調査をしたヒルデ・ヤンセン氏インタビュー
日本軍はインドネシアで何をしたのか 成澤宗男
自民党政権は、日本軍「慰安婦」を「強制連行していない」と主張する。だが、インドネシアの数々の実例はこれがウソだと示している。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【2】 編集長後記
昨年来の『朝日新聞』バッシングの最大の「燃料」である「従軍慰安婦」問題。1年が過ぎ、安倍首相とおともだち連中の歴史修正主義者の主張は崩壊している。
これは正常値に戻ったに過ぎないが、単細胞な連中は朝日新聞社が公式に謝罪した瞬間を切り取り、勝った勝ったと凱歌をあげて勉強を止めている。そうして次に民間放送に圧力をかけだした。
この数年、なぜ歴史修正主義が生じるのか自分なりに考えてきた。現状でのベターな答えは集団のナルシシズムだ。エーリッヒ・フロムは『悪について』で次のように言った。
〈傷つけられたナルチシズムは、傷つけたものが潰滅し、自己のナルチシズムに対する侮辱が償われてはじめて治癒できる。個人と国家をとわず、復讐は傷つけられたナルチシズムと、傷つけたものを抹殺して、その傷を「治癒しよう」とする欲求に基づくことが多いのである〉。
報復が連鎖することへの一つの答えだ。加害者が被害者になり、また加害者になる。これを人の当然の歴史として赦していいのか。(平井康嗣)
(過去の編集長後記はホームページでどうぞ)
[編集長後記]はこちら↓
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【3】12月18日(1068)号予告
【特集】
漢方薬の副作用にご用心!
認知症や肥満改善の薬で健康被害も 岡田幹治
(漢方ミニ解説、こんな生薬に要注意!)
対論! 漢方薬に発がん成分はあるか?
根拠は十分にある 内藤裕史
根拠は十分とはいえない 袴塚高志
年間4000億円売り上げた
糖尿病用剤アクトスと膀胱がん
潜在的ながん発症者を、なぜ放置するのか 伊豆百合子
情報隠しで訴えられた武田、1950億円で和解へ 村上朝子
財界のグローバル化の旗手・長谷川閑史武田薬品会長の挫折 成澤宗男
最新報告では多部位にわたるがんの危険性も 浜六郎
白倉北杜市長が「太陽光パネル」業者と癒着疑惑 横田一
さいたま市市民活動サポートセンターの直営化で
狭められる「市民参加」 斉藤正美
“こんな人たち”と闘い続ける作法
対談 稲嶺進名護市長×佐高信・本誌編集員
「拉致問題は解決できない」と言えない安倍首相の自己矛盾 成田俊一
【強力連載】
それでもそれでもそれでも 齋藤陽道
風速計 佐高信
初めて老いった!? 石坂啓
メディア一撃 岩本太郎
コント工場の有機物 かわら長介
俺と写真 本多勝一
自由と創造のためのレッスン 廣瀬純
新・買ってはいけない 渡辺雄二
—
表紙が気になって久々の目次投稿、ゆっくり読もう。


ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません