オウム真理教事件10年目の衝撃の証言
「黄泉の犬」 藤原新也著について
http://www.fujiwarashinya.com/talk/index.php藤原新也氏ホームページより引用
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2006/11/09(Thu)
この不気味な沈黙は何?
「超のつく傑作であるが、文春の売り方が疑問だ。なぜこれほどの作品を、新聞広告や挟みこみのパンフなどでは、片隅においやる扱いなのか。帯も、まるでインド紀行の続編のようなコピーで、内容をまったく反映していない。本文は「よくここまでやった」というような、編集サイドの勇気に感嘆するが、売り方がまったくひどすぎる。もし売れなかったら、日本のジャーナリズムの大変な損失になる」
読者が送ってきたこのアマゾンのレビューについてだが。
「黄泉の犬」に関してかりに文春の一部に自己規制が働いたとすれば、当然水俣病と麻原彰晃の関係のくだりだろう。私は当時マスコミが追ってついに行方を突き止めることの出来なかった松本家の長であり、オウム真理教の教祖として迎え入れられるはずであった麻原の兄に偶然会う機会にめぐまれ、恐るべき証言を引き出すことになるのだが、今現在のところ、事件の様相を一変させる証言を書いたこの本はあらゆるマスコミから無視されている。この内容にしてインタビューの申し込みが「一件もない」というのは経験からして考えられないことである。腹にサラシまで巻いて命がけで取材するような者のいないこの時代を象徴している。前作「渋谷」で嵐のように押しよせてきたマスコミと打って変わってこの完璧なまでの無風状態は不気味ですらある。「さわらぬ神にたたりなし」ということなのであろうか。そのようにしてこの証言と本は歴史の闇に葬られて行くのであろう。憶測でものを書くというのは本道ではないということもあって、昨日と今日のトークを削除したわけだが、文春に関して確実にわかっていることは、当初この本の帯コピーは一字一句覚えてはいないが大きく「オウム真理教事件10年目の衝撃の証言」というようなものだった。だが途中で営業サイドで「オウムがらみのものは売れないという理由」での横やりが入り、現在の本の帯に変更したわけだ。この横やりが何かの含みがあるものか、単純に営業としての意見なのかは闇の中だ。
いずれにしても、朝日新聞に関するトークでも書いたように「危機管理」「自己規制」の華やかなりし世の中である。昨今世を賑わしているイジメ問題にしても底流には大きくその壁が立ちはだかっている。
どうやら味方とも無駄な闘いを強いられる世の中になりつつあるようだ。
そういった意味ではネットという自己規制の必要のないメディアがこのような時代に生まれたことは歓迎すべきことだろう。
また自分が仕事をしているところの批判を書くと仕事がなくなるのではないかという余計な心配をしてくれる人がいるが、私はかつて靴磨きまでして食って来た人間だから何をやっても食って行けるし、その上老人ボケもはじまっており良い意味でものごとの見境いがつかなくなっているので心配御無用である。
--------<引用終わり>
麻原彰晃の兄のインタビューという超話題作なのに、文春の売り方がおとなしい。新聞読んでいるが、そんな本が出たのも知らなかった。麻原の死刑判決が最近出たばかりで世間の注目も集まるはずなのに自己規制しているのはおかしいな!!世間一般に流布されては困る内容が書いてあるのだろうか?是非読んでみようと思う。


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