週刊金曜日2011.12.16号ー六ヶ所村再処理工場の福島原発事故以上の被害可能性

2025年9月18日

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 【1】注目の記事
 【2】編集長コラム
 【3】今週号目次と次号予告
 【4】近刊のご案内
 【5】イベントのご案内
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 【1】注目の記事
■緊急取材 六ヶ所村の現在
 核燃サイクルの魑魅魍魎 鎌田慧
全国の原発から出る使用済み核燃料は青森県六ヶ所村に運ばれる。相次ぐ事故で、再処理工場の試運転は止まっているものの、ここにある高レベル放射性物質が漏れれば福島原発事故以上の被害をもたらす可能性がある。それだけではない。国策とされてきた「核燃料サイクル」に注ぎ込まれる莫大なカネをめぐり、その周辺では怪しげな動きが繰り広げられている。六ヶ所村の現状を緊急特集する。

■時間もカネも「想定外」の超過
 破綻した核燃サイクル 澤井 正子
建設開始から二〇年経っても稼働できず、コストもうなぎのぼりの六ヶ所再処理工場。
全量再処理の謳い文句に偽りがある上に、原発の防災範囲内に立地するという恐ろしさ。
東京電力も本音では、工場計画から撤退したいのではないか。

■政府審査委員会の結論に異議あり
 陸にも海にも活断層 渡辺 満久
絶対安全性が求められる原子力施設では地盤の堅固さも当然正しく調査、
評価されなければならない。だが、評価地盤で想定される地震規模を大幅に小さく見積ったり、
活断層を認定していなかったりと不審な点が多い。専門家が指摘する問題点とは。

■「最後の大物フィクサー」白川司郎 東電原発利権に食い込む 田中 稔
「WANTED{原発裏金} 運搬人」と題するA4判一枚の怪文書が
今年五月下旬、国会に隣接する衆議院第一議員会館の各議員室の
郵便受けに投げ込まれた。いったい、どのような人物なのか。
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 【2】編集長コラム
 山下俊一福島県立医科大学副学長は、チェルノブイリ原発事故後にも国際協力をした日本を代表する専門家とされている。
 すでに刑事告発をされているこの人への疑問をあらためて思う。
 チェルノブイリの専門家をなぜ早く呼ばなかったのか
 一一月にようやく千葉県がんセンターが第一人者を招いたという具合だ。
 原爆被害を受けた日本では外部被曝研究が中心だが、ロシアなどでは内部被曝の研究も熱心なのだ。
 またチェルノブイリでの失敗を教訓化して活かさなければならないはずだった。
 が、そうでもない。ある専門家によれば、肝心なのは事故直後の被曝情報だという。
 チェルノブイリ事故でも直後の情報はないという。
 山下氏が専門家であるならば事故直後に累積放射線量を測るバッジを住民に一刻も早く使用させなければならなかった。
 この情報が子どもの治療や補償につながるはずだった。
 一連の不作為が故意か過失か検証されるべきだろう。能力のない “専門家" に被曝事故調査を握らせてはいけない。(平井康嗣)
(過去の編集長後記はホームページでどうぞ)[編集長後記]はこちら↓
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 【3】今週号目次と次号予告
●次号特集
辺見庸ロングインタビュー
佐高信、読売清武騒動で渦中の人をインタビュー
阪神淡路大震災から17年を考える
続・激論「沖縄と差別」 佐藤優(作家)×下地幹郎(衆院議員)
満腹の情景 第2回

最新号目次はこちら↓ 
ホームページ上で一部全文公開しています。
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 【4】近刊のご案内

★残 夢  大逆事件を生き抜いた坂本清馬の生涯幸徳秋水、管野スガらが死刑台の露と消えて100年。
鎌田慧は、坂本清馬に焦点を合わせることで、未だに謎の多い「大逆事件」に新たな光をあてた。
それは過去の歴史を掘り起こすことにとどまらない。
起訴されながらも生き抜き、戦い続けた清馬の一生は、
いまに続くこの国の「闇」をも浮き彫りにする。

★世界が決壊するまえに言葉を紡ぐ  秋葉原事件から3・11以後へ──中島岳志
私は「言論ゲーム」「批評ゲーム」に飽き飽きしている。
何か大きな出来事があると、既製の枠組みを使って気の利いたことを発信し、あっという間に忘却していく。
興奮気味に過剰な解釈を加えながら、時間がたつとまた次のネタに過剰反応し、結局多弁という失語状態が永続する。
あとには何も残らない。その残像の中で大切な問いは破棄されていく。
試されたのは瞬発力のみ。それが果たして言論なのだろうか。言葉なのだろうか。
本書は私が言葉をぶつけ合いたい人たちと行なった対談の記録である。
みんな言葉を持っている。そこには言葉がある。届く言葉がある。

★新・買ってはいけない8原発事故が引き起こした食品の放射能汚染 私たちのライフスタイルが問われています。
今回は個々の商品の検証はもちろん、要望の高い「買ってもいい商品」と「食品添加物の
見方と避け方」まで指南します。

★貧困なる精神24集 「英語」という“差別”「原発」という“犯罪”  
 米国に心も命も収奪された日本人
日本が「英語」によって支配されている「隠れた差別問題」を指弾した「英語」帝国主義と、
原発という「想定されていた人災」を追及する論考・対談を2本柱に構成。
原発の問題は、今年(2011年)3月11日に発生した大震災以降、本誌で連載したものを所収。
また、本誌の編集委員でもあった筑紫哲也氏を追悼するために、筑紫氏も出席した
佐高信編集委員・椎名誠編集委員(当時)の両氏もまじえた対談を再録。
さらには、本多氏が子どものころに描いたマンガ原稿も公開しているが、そこには
「今ヤ日本ハアメリカニ降伏セリ」「以上デコレモ終ワリデスガ」という文字も・・・・・・。
刺激的で機知に富んだ評論・批評集。
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P13すべてはオウムで変わった「麻原を吊るせ」の大合唱が揺るがないこの国 森達也
  この社会は今も集団化を進めながら善悪二元化を加速させ、管理統制を求めながら厳罰化を推し進めている。だからこそ大阪では擬似ファシズム的な政策が圧倒的な支持を受け、背中を押された治安権力は強引な捜査や起訴を正当化し、差別や排除が条例に形を変えた。
P42政治闘争家でもあった哲学者ベンサイドの遺産 中村富美子「21世紀マルクス主義の模索」ダニエル・ベンサイド
P43日本で高校無償化がされるならば朝鮮学校も対象にするべき 冬ソナ俳優 権海孝
P60貧困なる精神 千島列島は日本領(下 政権交代を交渉に生かせなかった民主党 本多勝一