ジャーナリストの皆さん!

2025年9月20日

「盗聴法だの国民総背番号制だのといった驚愕仰天法案の強行採決がせまった今月(1999年8月)9日、衆議院第二議員会館で保坂展人議員の主催する記者会見に、佐高信氏や宮崎学氏など数人とともにのぞんだ。田秀夫議員や円より子議員も出席・発言した。私が話した内容はおよそ次のとおりである。…新聞やテレビの経営首脳、つまり社長や社主こそ出てきて政府を弾劾すべきだと思います。そういうことは、むしろ戦前の方がありました。…その後、日本は戦争への道を進みましたが、今の日本は新聞紙法などなくて全く自由なのに、こういうひどい法案に対してマスコミはあまり闘いませんね。…発言者たちの話がひととおり終わったものの、『ご質問は?』の司会の声に、第一会議室を埋めた満席の記者たちは誰1人応じなかった。ただ聞いただけ。 少なくとも二十年前には、こんな風景はなかったと思うのだが。翌朝の新聞で、『朝日』と『読売』はこの記者会見全体をボツにし、『毎日』は一番詳しかったが私の発言だけをボツにし、『東京』は他の市民団体の集会とともに全体を報道、『赤旗』は見出しに私の名まで出した。現在のマスコミ情況をよく反映している。8月13日朝刊各紙は、これら驚愕仰天法案を、例によって『成立』してから初めて白ヌキ太ゴチの大横見出しかぶせによる一面トップで報じた。『君が代』を毎日包装しつづけてきたNHK同様、もはや全国紙はほとんど御用マスコミと化し、かくて亡国的大翼賛情況が確立した。」
(「週刊金曜日」1999年8月27日号)