週刊金曜日 1371号 2022.4.1目次 ウクライナ侵攻

2025年9月12日

5723_p (3)憲法と平和学の立場から、私たちは何をすべきか 君島東彦立命館大教授
国連に幻想を持ちすぎ、常任理事国である米ソ、米中の協調がない限り動けない宿命の組織。第二次大戦の戦勝国である5大国のいずれかが戦争の当事者になれば安保理も機能しない。キューバ危機、ベトナム戦争でも国連は何もできなかった。
米国の政治学者ジーン・シャープ著「市民力による防衛」(法政大学出版局):オランダ、デンマーク、ノルウェーなどでは、ナチスの占領に対して民衆が社会的ボイコットやストライキで非暴力抵抗を続けて国家防衛を果たした。
同シャープ著「独裁体制から民主主義へ」ちくま学芸文庫
生き残れる確率は武装抵抗より非武装のほうがはるかに有効で現実的だ。
・東アジアのNGOの市民外交「武力紛争防止のためのグロール・パートナーシップ」紛争予防や平和構築に関する子k巣愛的な世論形成と政策提言。

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fujisan目次
内容
■表紙
■それでもそれでもそれでも 齋藤陽道
■風速計「軍事力で国や民を守れるか」 想田和弘
■金曜アンテナ
・杉田水脈議員の「いいね」を東京地裁は名誉侵害と認めず 伊藤詩織さん、控訴の意向表明 
小川たまか
・ヘイトスピーチした福岡県行橋市議の反撃・名誉毀損訴訟 「公人の自覚」促した被告が勝訴 
前田朗
・冤罪晴らした青木惠子さんの訴訟、大阪府に賠償命令 国の責任は認めず、控訴へ 粟野仁雄
・首相へのヤジ排除、北海道警に賠償命じる判決 「表現の自由を侵害」と断罪 徃住嘉文 
■さらん日記
■ジェンダー情報
■政治時評 阿部岳
■凱風快晴ときどき曇り「合理性と『人性の自然』」 内田樹
■ウクライナ侵攻 君島東彦・立命館大教授に聞く いま立ち止まって考えるべきこと 
「誰の命も奪わないために」日本国憲法と平和学の立場から、私たちは何を為すべきか
◆ゼレンスキー大統領・国会ビデオ演説の要旨
■ウクライナ危機でゆらぐ日本の食 自給率向上の必要性を直視せよ 垣田達哉
■コロナ禍を生きる、写す、歌う
・対談 初沢亜利×加藤登紀子
・匿名化する東京 写真 初沢亜利
■参院選の焦点は32の1人区 野党は一本化で勝負を 
「選挙のプロ」久米晃氏に聞く 聞き手 金本裕司
■メディアウオッチ
・「表現の不自由展 2022」を東京・国立市で4月2日から開催 言論統制国家は戦争を招く 臺宏士
■日本の民俗信仰 祀りをたずねて 禅宗 写真・文 山田しん
■道立帯広柏葉高校新聞局の衆院選アンケートはどこが問題にされたのか 
シュレッダーにかけられた18歳の「政治語る自由」 長谷川綾
■新型コロナウイルス感染症 沖縄とコロナと米軍基地(下)
 「東京由来」の根拠を県の回答は2名の情報 感染研は「保有せず」 山岡淳一郎
■脊髄腫瘍に見舞われた私のrehabilis日記(1) 「病気がみつかる」 ひらてみき
■新・買ってはいけない 「天かす」の原材料、小麦粉に注目してみました 沢木みずほ
■新連載 人生100年時代 鎌田實のボクがすすめる60歳からの健康術 
■「恐怖政治」で教員の約3割退職 不当労働行為を認定された下関市立大学 神原里佳
■【提携連載企画】公害『PFOA(ピーフォア)』12 
米の疫学調査で証明されてもダイキンは健康影響を否定  Tansa 中川七海
■たとえば世界でいま 砂川文助、マクレーン末子
■犬が王様を見て、何が悪い? 四方田犬彦
■松崎菊也の無責任架空対談(イラストレーション/石倉直樹)
■きんようぶんか 本・映画・音楽・TVドキュメンタリー
■言葉の広場、金曜川柳、イラストレーション、みんなの写真展、論考
■経済私考 鷲尾香一
■編集委員から
■読者会から
■ヒラ社長が行く 植村隆
■市民運動から講演・映画・音楽イベントの情報案内板
■金曜日から、編集長後記、業務部からのお知らせ

<>  2022.4.1

_________________________________________________________『週刊金曜日』

      
      動画で解説。今週号の読みどころ。
https://www.youtube.com/channel/UCFnO188pQye8HJ9hIVdmmRg
   

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 【1】注目の記事
 【2】編集長コラム
 【3】次号予告
 【4】近刊のご案内

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【1】注目の記事

■ウクライナ侵攻

●君島東彦・立命館大教授に聞く「いま立ち止まって考えるべきこと」
「誰の命も奪わないために」日本国憲法と平和学の立場から、私たちは何を為すべきか

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻は、核施設や民間人の避難所までも攻撃の対象とし、核兵器や化学兵器の使用まで取りざたされるなど、凶暴さを増している。
ウクライナ側は、Tシャツ・無精ひげ姿のゼレンスキー大統領が欧米諸国の議会でオンライン演説し、国際支援を訴えている。3月23日には日本でも国会演説し、支援継続を要請すると、集まった500人以上の衆参議員らはスタンディング・オベーションで讃えた。
一方で同大統領は、ウクライナ国内に国民総動員令を発令して成年男子の出国を禁止し、武器を取って祖国防衛戦争に立ち上がるよう求めている。国家が自国民に命を捧げることを強いる光景は聞き手にとって、77年前に国土が焦土と化し、民衆が塗炭の苦しみを経験したこの国の姿にだぶる。憲法研究者で、平和構築の国際NGO代表でもある君島東彦・立命館大学教授に、「いま、私たちが立ちどまって考えるべきこと」について聞いた。

●ウクライナ危機でゆらぐ日本の食
自給率向上の必要性を直視せよ
垣田達哉

ロシアのウクライナ侵攻は「食」にも影響をおよぼしています。予想されるのが小麦価格の高騰。
これにより小麦製品の値上げは必至ですし、さらに水産物などへの影響も考えられます。

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【2】 編集長後記

ウクライナ情勢に世界の耳目が集まる中、その間隙を縫うかのように、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星17」の発射実験を断行した。ICBMの発射実験は2017年11月29日以来、約5年ぶり。金正恩朝鮮労働党総書記が実験に立ち合った。核実験やミサイル実験のモラトリアムをうたった宣言を自ら破棄したことになる。

 朝鮮労働党機関紙『労働新聞』3月25日付によると、正恩氏は「いかなる軍事的威嚇にも揺るがない強力な軍事技術力を備え米帝国主義との長期的対決に徹底的に備えていく」と語った。実験が米国に向けた牽制であることは明白だが、「長期的対決」をにおわせていることが気になる。北朝鮮は昨年1月の朝鮮労働党第8回大会で核戦力の強化をうたっていた。米国との対話が実現せず、膠着状態が続く中、北朝鮮は着々と軍事力を強化していくだろう。

 4月15日は故金日成主席の生誕110周年。軍事パレードで新型ICBMをお披露目するかもしれない。(文聖姫)

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【3】次号予告:2022年4月8号(第1372号)

【北朝鮮のICBM発射】
●北朝鮮の意図は何か? そして米朝、南北、日朝関係はどうなる? 廉文成

●半田滋の新・安全保障論 北朝鮮のICBM、目的は米国でも軍拡に利用する日本

【雨宮処凛 ×松本哉】
●手釣りの『寝そべり主義者宣言』で、資本主義に対抗する
中国→日本→米国、そして世界へ? 

【特集】ウクライナ侵攻
●「核共有」と防衛費増強で日本の安全は守られるのか 
柳澤協二・元内閣官房副長官補に聞く

●戦後秩序の崩壊は始まったのか|小武正彦

●ウクライナへ命の応援「子どもたちが少しでも喜ぶような支援」めざして|
鎌田 實

【ぶんか】
●「開放された空間で天皇について自由に議論するのがとても難しい。天皇と皇后はどう思っているのだろう。そんな妄想を形にしたくなった」
明仁・美智子夫妻が登場するファンタジーを書いた森達也さんに聞く
◆自由な天皇議論への嚆矢となる本に|菊地泰博

【不謹慎な旅】
●山を削って作る「絆」/岩国・愛宕山開発|写真・文 木村聡

【脊髄腫瘍に見舞われた私のrehabilis日記2】
●手術を決める|ひらてみき

【くらし・食】
●「培養肉」開発が世界中で活発化 
バイテク頼みの食料生産は正しいのか|天笠啓祐

【Tansa】
●公害「PFOA」13|中川七海

【きんようぶんか 本】
●『ハッシュタグだけじゃ始まらない 東アジアのフェミニズム・ムーブメント』|京極紀子
●『映画広告図案士 檜垣紀六 洋画デザインの軌跡/題字・ポスター・チラシ・新聞広告 集成』|相田冬二
●『「トルコ人」たちの百五十年 中東とラテンアメリカを結ぶ』|伊高浩昭
●『パンデミック監視社会』|武田砂鉄
●『祝祭の陰で 2020─2021 コロナ禍と五輪の列島を歩く』|北原みのり

【きんようぶんか 映画】
『ふたつの部屋、ふたりの暮らし』|中村富美子

【きんようぶんか 舞台】
サファリ・P『透き間』|藤原央登

【きんようぶんか 音楽】
●『Get My Mojo Back』|藤田正

【きんようぶんか TVドキュメンタリー】
●4月8日からのTV番組|ワタナベ=アキラ

【強力連載】
●それでもそれでもそれでも|齋藤陽道
●猫様|想田和弘
●風速計|崔善愛
●メディアウォッチ|李美淑
●きんようアンテナ
●ジェンダー情報|小川たまか
●政治時評|望月衣塑子
●経済私考|佐々木実
●言葉の広場/論考
●さらん日記 
●話の特集|矢崎泰久、中山千夏、松元ヒロ、小室等
●読者会から
●きんようびのはらっぱで(情報欄)
●ヒラ社長が行く|植村 隆

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 【4】近刊のご案内  http://www.kinyobi.co.jp/publish/index.php

★追悼 石牟礼道子 毒死列島 身悶えしつつ
石牟礼道子 田中優子 高峰武 宮本成美 1000円+税 A5判並製・104頁
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002593.php

『苦海浄土 わが水俣病』などの作品で知られる作家の石牟礼道子さんが2018年2月10日に亡くなった。『週刊金曜日』立ち上げ時の編集委員でもあった石牟礼さんと現編集委員の田中優子さんの対談を中心にブックレット化。

★日中戦争から80年 加害の歴史に向き合う

『週刊金曜日』編 1000円+税 A5判並製 136頁
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002464.php

今年は、日中全面戦争開始から八〇年。侵略戦争への深い反省から始まったはずの戦後はいま、大きな危機に直面している。歴史歪曲主義者の安倍晋三首相はふたたび「戦争国家」への道を暴走し、民主主義そのものが崩壊させられようとしている。私たちは、あらためてアジア太平洋戦争の実相をみつめ、いまと将来のために加害の事実を振り返り、向き合う姿勢が必要だ。本ブックレットは日中戦争開始から八〇年となる二〇一七年七月から一〇月の各月一回、「日中戦争80年共同キャンペーン実行委員会」が企画した学習会の内容を再録したもの。

┃Kindle版┃原発の来た町──原発はこうして建てられた/伊方原発の30年

斉間満:著 Kindle 購入価格:700円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002524.php

「安全」であれば原発はよい、とは言えない。原発の建設や運転の過程ではさまざまな「暴力」が吹き荒れ、またカネの力によって人々の心や生活を傷つけ、踏みにじってきた。
 著者の斉間満さん(2006年10月17日永眠)は、伊方原発の誘致話が表面化して以降、自らの一生をかけてこの問題に取り組んできた。新聞記者として、一人の住民として、裁判の原告として長い長い闘いだった。
 この書籍は、斉間満さんが2002年5月、南海日日新聞社から刊行した著書『原発の来た町─原発はこうして建てられた/伊方原発の30年』を元に新たに編集した新版。伊方原発のためになにが起きたかを知ることは、日本のエネルギー政策の今後を考えるために必要だ。

【目次】
はじめに
まえがき(小出裕章)
【年表】伊方原発をめぐる動き
1.原発はこうして建てられた
2.安全協定無視の3号炉増設
3.出力調整試験
4.伊方原発のいま
5.原発と地域
あとがき

【筆者紹介】
斉間 満(さいま みつる・1943年生)
 伊方原発建設当初、地方紙の記者として取材したのが伊方原発との関わりの始め。取材していく中で地元にあるローカル紙が原発の危険性に少しも触れないことに疑問を感じて焦りを覚える。経験も知識も資金も貧しい中ではあったが、地元で原発を批判していく必要を強く感じて一九七五年「南海日日新聞社」を立ちあげる。以来一貫して原発反対と匿名報道を貫き、伊方町を含む周辺の町や八幡浜市の人々に原発の危険性を伝え続けてきた。
 伊方原発二号炉設置許可取消裁判は、本人訴訟として起こされたが、原告の1人に加わり23年間法廷で闘った。しかし、2000年12月判決の4日前に持病の心臓病が原因で脳梗塞を発病し、左半身不随車椅子生活の身となる。現在施設に通いながらリハビリに励む傍ら、原発を止めるまで南海日日新聞を発行し続けることが自分のできる反原発運動であると考え、同じ原告、反原発の仲間であり社員の一人である近藤誠さんの助けを得ながら残された右手でワープロを打つ日々である。
 2006年10月17日永眠。

┃Kindle版┃マイナンバー

明石昇二郎:著 Kindle 購入価格:500円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002448.php

「マイナンバー」の通知が始まった2015年10月から2年が経った。だが、便利になるどころか、さまざまな不具合が生じている。問題点を洗い直すとともに、「マイナンバー」によって余計な負担を強いられる市民一人ひとりが自衛策を考える上での"処方箋"を提供する。

┃Kindle版┃バラ色のひきこもり

勝山実:著 Kindle 購入価格:300円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002203.php

「ひきこもり」というと、白い目で見られがち。
でも、当事者が日々、どんな思いで暮らしているのか、
その声が伝わることはほとんどありません。
高校3年生から45歳の今まで、ひきこもりを続ける
自称「ひきこもり名人」の勝山実さんに、
なぜにひきこもり続けるのか、
自身のひきこもり生活の極意を書いてもらいました。

┃Kindle版┃何がどうして発達障害

司馬理英子:著 Kindle 購入価格:300円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002011.php

自分では気をつけているつもりなのに、「うっかり」ミスばかり。
時間やお金の管理も超苦手。
やらなきゃいけないことはたくさんあるのに、何から手をつけたら……?

あの人ってなんでいつもいい加減なの!
スケジュールどおり仕事ができないし、融通も利かないし、
人の気持ちをわかろうともしない。社会人失格なんじゃないの?

本書は発達障害という切り口で、そんな悩みに迫ります。
近ごろメディアで取り上げられることの多い発達障害ですが、
肝心なのは周囲の対応であることは、あまり知られていません。
自分(あるいは相手)の言動に悩んだら、本書をひもといてみてください。
きっとそれまでとは違った視点で、
自分や相手のことを見つめられるようになりますよ。

┃Kindle版┃エシカルに暮らすための12条 地球市民として生きる知恵

古沢広祐(ふるさわ・こうゆう):著 Kindle 購入価格:300円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002859.php

最近よく耳にする「エシカル」という言葉。
エコやオーガニックとちょっと似ていますが
生産者の人権や労働環境、商品生産の背景まで考慮する点が違います。
本書がグローバル化によって地球のすみずみにまで広がった生産・消費のつながりを
改めて考えるきっかけになればいいなと思います。

【『エシカルに暮らすための12条』目次】
 はじめに
第1条 グリーン(環境)からエシカル(社会)へ
第2条 ファッションだってエシカルに
第3条 鰻を食べて大丈夫かな? 水産物こそエシカルでありたい
第4条 有機=エシカル? オーガニック認証への問い直し
第5条 森のエコラベル
第6条 動物福祉─アニマルウェルフェア 先を進む世界の動向
第7条 町ぐるみでエシカルめざす フェアトレードタウンの広がり
第8条 過熱するペットビジネス 輸入ペットの動向にも注意!!
第9条 日本にもある現代の奴隷制度
第10条 つくる責任・つかう責任 SDGsのゴール12
第11条 銀行・投融資を変えるエシカルなお金って?
第12条 『バナナと日本人』のその後
補論 日本でのエシカルの広がり──エシカル通信簿、ブラック企業大賞、地方での展開

【著者略歴】
古沢広祐(ふるさわ・こうゆう)
1950年生まれ。國學院大學経済学部教授、NPO「環境・持続社会」研究センター代表理事。著書に『みんな幸せってどんな世界』(ほんの木)、『食べるってどんなこと? あなたと考えたい命のつながりあい』(平凡社)、『地球文明ビジョン』(日本放送出版協会)、共著に『フェアトレードビジネスモデルの新たな展開』(明石書店)など。関連するトピック情報として、サステナブル・ブランドジャパン(SB-J)ネットサイト(http://www.sustainablebrands.jp/)で連載コラムを掲載しています。

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