週刊金曜日164号1997.3.28目次,自由主義史観9草の根保守派、江藤淳4

2025年9月20日

2023.10.17記
週刊金曜日164号1997.3.28目次
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P22徹底追及「次週主義史観9 地方議会を襲う「草の根保守派」の執念 井上澄夫(ジャーナリスト)
「教科書書き換え」の陳情・意見書採択の動き
・1996年夏から一斉蜂起した右派勢力
 自民党の「終戦50周年国会議員連盟」会長奥野誠亮、「正しい歴史を伝える国会議員連盟」会長新進党小沢辰男
右派団体:日本を守る国民会議、日本を守る会、日本遺族会、神社本庁、旧軍関係団体
「自由主義史観研究会」代表・藤岡信勝らの「新しい歴史教科書」をつくる会」は右派の情宣を担当するオモテの顔
教科書是正と夫婦別姓反対の全国キャラバン1996.9
産経新聞を広報紙として、藤岡教授を押し出す大キャンペーン
「新しい歴史教科書」をつくる会」の結成1996.12初め
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P24岡山の女性の反撃が地方議会の流れを変えた
 教科書からの記述の削除に反対する人々は、右派勢力と逆の立場ですばやく陳情・請願をおこない、各地で大きな成果をあげている。FAXやネットによる情報交換によりきわめて短期間に全国に伝播した。
 議会工作の経験交流がなされ、右派勢力の動きについての資料、彼らのおかしな「論理」を実証に基づいて論破する資料・パンフなどが次々に発行され交換された。侵略の歴史を学ぶ講演会・展示会、天皇の軍隊によって「性奴隷」にされた女性たちの問題を学ぶ各種の催し、自由主義史観を批判するシンポジウム・討論会などの反転攻勢。
 戦争責任を明確にせず戦後責任を放置したこの国の政治状況総体が、もはや右傾化といっていいほど総保守化したことと、その流れを決めた労働運動の右翼的再編の中で、日教組が政府・文部省との妥協路線に転じたことが、右派勢力に教育現場への介入を許すスキを与えた。遺族の大多数を自民党の票田することを許した戦後平和運動の責任も問われる。「象徴天皇制」と共存してきた戦後民主主義が、はたして揺るぎない歴史認識を確立しえたのかも真剣に問われねばならない。
・「草の根保守派」の動きを軽視するな
 「従軍慰安婦」の強制性の否定、三光作戦は作り話とし、「南京大虐殺」「盧溝橋事件」の記述まで攻撃している。
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P38書評「インターネット市民革命」ー情報化社会・アメリカ編 岡部一明著 評者安田幸弘 「パソコン市民ネットワーク」の続編
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P46蝙蝠を撃て6、江藤淳4
西洋文化に対する劣等感か
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P47江藤淳は言葉 要するに日本の文学を自分が西洋文化にのみこまれないためのよりどころとした。
江藤淳は大正文学の持つシニシズム(蔑視、冷笑主義)は病弱だった大正天皇に対するシニシズムから出ているといい、「それぐらい天皇と文学というのは、切ってもきれないもの」と続ける。天皇をよりどころにしてしまう日本人は他にも大勢いるのが、日本人の悲しみなんだ。
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P53私たちは姉妹ですか? 二人の残留孤児が問いかける日本の戦争責任 葉上太郎
・双子の姉妹かもしれない
就籍とは、肉親が未判明の孤児が、新たに日本国籍を作る裁判上の手続き。この制度が認められてから肉親が未判明でも帰国できるようになった。
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P54二人をつなぐ数々の共通点
二人とも逃避行は旧満州鉄道沿いを南下したようだ。
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