週刊金曜日2012.9.7号養護施設でくり返される 子どもの虐待

2025年9月18日

<>   2012.9.7
__________『週刊金曜日
===========================================================
       週刊金曜日 Twitterでも情報発信中です
===========================================================
  最大25,920円お得!! 定期購読をご利用ください。
===========================================================
 【1】注目の記事
 【2】編集長コラム
 【3】今週号目次と次号予告
 【4】近刊のご案内
 【5】イベントのご案内
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 【1】注目の記事
■養護施設でくり返される 子どもの虐待
親からの虐待、貧困などさまざまな理由で児童相談所に保護された子どもが、
措置され入所した児童福祉施設の職員などからも虐待される「セカンド・アビ
ューズ」。
施設内虐待の禁止を明文化した改正児童福祉法施行から三年半が経過するが、
いまだ二年連続で一〇〇人を超す子どもが被害に遭っている。
保護者からの虐待が過去最高に達する(二〇一一年度)一方で、
社会的養護下の子どもの人権侵害はタブーとされてきた。

■施設内虐待禁止法制化から3年半
 年100人超の児童が被害に 小宮純一
■こんなにある!施設内での虐待 2009-2011
被措置児童等虐待の禁止が法制化された2009
年4月から2011年10月までに確認された虐待を含む権利侵害の一覧。民
間団体「施設内虐待を許さない会」の協力でまとめた。自治体発表と報道の両方がある。(作成/小宮純一)
■「恩寵園事件」元原告たちの座談会
 私たちみたいな子がいることをもっと社会に知ってほしい
 司会・構成/小宮 純一(フリージャーナリスト)
千葉県船橋市の児童養護施設「恩寵園」で、施設長らによる入所児童への虐待
が発覚したのは16年前。11人の卒園生が起こした損害賠償請求訴訟は決着まで10年かかった。元原告4人と支援
者がこれまでの思いを語った。 
■「声にならない叫びが聞こえた」
 話題の韓国映画『トガニ』 原作者コン・ジヨンさんに聞く 小宮純一
■「社会の中の養護」実現のために
 子どもの発信を誰が受け止めるのか 平湯真人
施設内での児童への虐待が禁止された後も、虐待数は減る兆しがない。子ども
たちを守るにはどうしたらよいか。恩寵園事件の弁護団の一人が、この一〇年間の社会における子ども観の変化などを
もとに提言する。
◆「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」が日本の社会的養護の実態調査
担当の猿田佐世弁護士に聞く
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 【2】編集長コラム
 今週号は児童養護施設での子どもの虐待を扱った。家庭で虐待を受けた子ど
もが、逃れてきた先でまたも暴力を受ける。または暴力を受けている姿を見る。それは「絶望」である。しかしタブー
視されるのか、あまり報じられてこなかったという。
 表紙には特集企画と偶然時期の合った韓国映画『トガニ』の一場面を拝借さ
せていただいた。貧しく、親もおらず、知的障がいや聴覚障がいを持っているという、行き場のない子どもの悲しい物
語だ。実話を原作にしているため、大ヒットした韓国では国民を突き動かす事態になったという。圧倒的に弱い存在に
人は残酷さや差別意識を剥き出しにできるし、闇に葬ることもできる。そんなことをする人間を何人か見たことはある
が、本当に許せないゲスである。
 もちろん「施設」は基本的に救いの場だ。日本では最近『隣る人』(刀川和也
監督)という長年「施設」を取材したドキュメンタリー映画も公開された。子どもが持つ愛らしさ、親の大切さが本
当によく伝わってきた。 (平井康嗣)
(過去の編集長後記はホームページでどうぞ)
[編集長後記]はこちら↓
 http://www.kinyobi.co.jp/henshucho/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 【3】次号 9月7日号(910号)予告
911号の予告
特集 
日中韓
外交非常事態
鳩山元首相ブレーンが語る東アジア共同体
歴史修正主義と「慰安婦」問題
小泉電撃訪朝から空白の10年
密着 日朝関係急展開のきっかけになった遺骨収集
悪化する在日コリアン差別
統一協会文鮮明氏死去
放射能発言で除名された栃木県桐生市元市議の言い分
9月9日、オスプレイ反対沖縄県民大会
短期集中第2回目
伊藤千尋&さらん
地熱発電リポート
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 【4】近刊のご案内
★暴走するバイオテクノロジー
http://www.kinyobi.co.jp/publish/publish_detail.php?no=2542
科学は人類を裏切るのか──
二メートルの人造巨大鮭、死んだペットが蘇るクローン動物、そしてサイボー
グ人間……。
これらはSF世界の話しではない。研究者のつくった実験室で生まれた、ある
いは生まれようとしているのだ。確かに
、人間は「神」の力を手にしつつある。だが、こうした「生命操作」は〈想定
外〉の危険、恐怖をはらむ。本書はその
驚愕の実態を抉る。

★税金は金持ちから取れ
 富裕税を導入すれば、消費税はいらない
http://www.kinyobi.co.jp/publish/publish_detail.php?no=2530
個人金融資産1400兆円、企業の内部留保は300兆円、「相続税」の事実上
の税率は二%以下、実質的に世界一高い日本の消費税、なぜ庶民の税負担率はトヨタ自動車の社長より高いのか?数
多くのデータをもとに、この時世でも急増する億万長者をめぐる実態を元大蔵官僚が暴く!

★本当に怖い電磁波の話
 身を守るにはどうする?
http://www.kinyobi.co.jp/publish/publish_detail.php?no=2513
2011年6月、世界保健機関(WHO)が携帯電話から出る電磁波について
「発がん性の可能性あり」という評価結果を下した。IH調理器、スカイツリ
ー、盗難防止ゲート、携帯基地局……電磁波の恐怖はケータイやスマホだけで
はない。

★新版 のんではいけない薬
必要な薬と不要な薬
http://www.kinyobi.co.jp/publish/publish_detail.php?no=2478
のんでからでも遅くない、治療者必読の書!
薬害と闘い続けた医師が医薬業界の間違った常識を打ち破る。
医師でNPO法人医薬ビジランスセンター(薬のチエック)理事長である著者
がさまざまな薬の危険度と効用を分析・解説する。

★刑事告発 東京電力
 ルポ福島原発事故
http://www.kinyobi.co.jp/publish/publish_detail.php?no=2454
私たちは被曝してから一年が過ぎた──
福島原発事故の「当事者」が、事故当日から今後の刑事告発&告訴までを記し
たルポルタージュ。学者、文化人、報道機関などの「罪」を追及。田原総一朗
氏も「証拠」資料とともに俎上に。原発を追って25年以上の著者にしか書け
ない「真実」。

★尾木ママと考える
大震災後を生きる希望のヒント
http://www.kinyobi.co.jp/publish/publish_detail.php?no=2365
尾木ママが報道や教育のあるべき姿を語る。
2011年の大震災・福島原発事故を経験した日本、いま、私たちは何を学ぶ
べきなのか、
どうすべきなのか。おネエ系人気の秘密、報道のあり方、子ども・若者の変化、
教育のあるべき姿、おとなに求められることなど、
石坂さんがリードしながら、尾木先生が超辛口批判&提言。
テレビでは見られない尾木先生の踏み込んだコメントに注目!

★残 夢
 大逆事件を生き抜いた坂本清馬の生涯
http://www.kinyobi.co.jp/publish/publish_detail.php?no=2322
100年前、明治末期の「大逆事件」で幸徳秋水ら12人が刑場の露と消えた。
事件をでっちあげて特定の政治勢力に弾圧を加え、時代の風潮を変える検察の
“国策捜査”はここに始まり、いま現在も続いている。
ことは検察だけではない。大逆事件はいまも多くのことを教えてくれる。
死一等を減ぜられて生き延び、戦後に再審請求を闘った坂本清馬の生涯は
いまの暗い時代にこそ強い輝きを放つ。

★世界が決壊するまえに言葉を紡ぐ
秋葉原事件から3・11以後へ──中島岳志
http://www.kinyobi.co.jp/publish/publish_detail.php?no=2323
私は「言論ゲーム」「批評ゲーム」に飽き飽きしている。
何か大きな出来事があると、既製の枠組みを使って気の利いたことを発信し、
あっという間に忘却していく。
興奮気味に過剰な解釈を加えながら、時間がたつとまた次のネタに過剰反応し、
結局多弁という失語状態が永続する。
あとには何も残らない。
その残像の中で大切な問いは破棄されていく。試されたのは瞬発力のみ。
それが果たして言論なのだろうか。言葉なのだろうか。
本書は私が言葉をぶつけ合いたい人たちと行なった対談の記録である。
みんな言葉を持っている。そこには言葉がある。届く言葉がある。

★新・買ってはいけない8
原発事故が引き起こした食品の放射能汚染 私たちのライフスタイルが問われ
ています。
今回は個々の商品の検証はもちろん、要望の高い「買ってもいい商品」と「食
品添加物の見方と避け方」まで指南します。
http://www.kinyobi.co.jp/publish/publish_detail.php?no=2177

★貧困なる精神24集
 「英語」という“差別”  「原発」という“犯罪”  
 米国に心も命も収奪された日本人
日本が「英語」によって支配されている「隠れた差別問題」を指弾した「英語」
帝国主義と、原発という「想定されていた人災」を追及する論考・対談を2本
柱に構成。
原発の問題は、今年(2011年)3月11日に発生した大震災以降、本誌で連載
したものを所収。
また、本誌の編集委員でもあった筑紫哲也氏を追悼するために、筑紫氏も出席
した佐高信編集委員・椎名誠編集委員(当時)の両氏もまじえた対談を再録。
さらには、本多氏が子どものころに描いたマンガ原稿も公開しているが、そこ
には「今ヤ日本ハアメリカニ降伏セリ」「以上デコレモ終ワリデスガ」という文
字も・・・・・・。
刺激的で機知に富んだ評論・批評集。
http://www.kinyobi.co.jp/publish/publish_detail.php?no=2178
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 【5】イベントのご案内
いずれも『週刊金曜日』協賛

●〈東京・小金井市で出前講演会〉
9月2日(日)10時~12時
小金井市民会館萌え木ホール(商工会館3階、武蔵小金井駅南口7分)
参加費300円。
テーマ 第47回みんなで平和を考えてみる集い
 原発とメディアと市民デモ~原発再稼働強行
 ~失望と怒り・それでも私たちはあきらめない~
講師・北村肇。
問合せ(042・385・9908小金井を住みよくする会・市職労気付)

●緑の党の可能性はどこに
報告:橋本久雄(小平市議会議員)
9月9日(日)13時
東京・文京区民センター(地下鉄春日駅・後楽園駅すぐ)
参加費:700円
問合せ:03-5840-8525
主催:政治の変革をめざす市民連帯

●福島の子ども支援公演

9月15日(土)13時半~16時(13時開場)
東京・八王子労政会館ホール
(京王線・京王八王子駅5分/JR八王子駅10分)
参加費 1200円(前売1000円)
1部 経産省前テントひろばから
報告:椎名千恵子(原発いらない福島の女たち・世話人)
2部 朗読と音楽:久間カズコ詩集
朗読:林洋子/演奏:間瀬利雄/ゲスト:久間カズコ
主催 林洋子福島支援朗読会実行委
問合せ http://blog.goo.ne.jp/hukuhachi8
ーー
*俺の注目記事
P4震災瓦礫の広域処理で大阪市住民説明会が紛糾
「決めるのは議会」と橋下市長
P22「恩寵園事件」元原告たちの座談会
P31抵抗人名録 松本哉 素人の乱5号店店主
P34地熱発電でいこう1 世界の地熱発電 さらん&伊藤千尋
P42『モンサントの不自然な食べもの』の監督に聞く もしTPPに参加したら
、GM表示の義務がなくなるかもしれない。
P44きんようぶんか なぜ、兄は「北」に帰らなければならなかったか 兄かぞくのくに ヤンヨンヒ
P45『創』は著者の生き様そのもの 
P51貧困なる精神527「まるで大本営発表」という批判の声 本多勝一
P56アイヌ民族のさまよえる遺骨たち
  北大の墓地発掘研究と政府の新慰霊空間建設空間 平田剛士 
  北大開示文書研究会