民族学級普及に尽力 金先生偲ぶ会 朝日大阪版2016.5.11

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生野区で16日 自著「本名は民族の誇り」を手にする金容海さん
「金(キム)ソンセンニム(先生)」。朝鮮半島にルーツを持つ大勢の子どもから慕われた元民族講師の金容海(キムヨンヘ)さん=大阪市生野区=が3月、90歳で亡くなった。公立学校で民族の言葉や文化を教える民族学級の普及に尽くし、本名(民族名)に誇りを持とうと呼びかけた。
(略)
その一方で、府知事との交渉で公立学校での「朝鮮人独自の教育」が認められ、府内三十余の小中学校に民族学級が設置された。金さんは51年、大阪市立北鶴橋小学校(生野区)の民族講師になり、36年間教壇に立った。退職後は在日本大韓民国民団府地方本部(民団大阪)の文教部長として行政側と交渉し、民族講師の待遇改善に努めた。
金さんは子どもや保護者らに「本名」を名乗る大切さを訴え続けた。小学校の運動会で朝鮮人の母親が弁当を持って来ると必死に逃げ隠れた子ども、市電の車両に母親を残し、別人のふりをして先に降りてしまった子ども――。進学や就職などで差別が厳しかった時代に、「朝鮮人に生んだ母親を子どもが恨んでいる」のを目の当たりにしたのが原点だったという。
「子どもたちが将来への希望と誇りを持てるように」。金さんが普及に尽力した民族学級は、府内185の公立小中学校に広がった(2015年度、民団大阪まとめ)。
「誰もがどんな場でも『自分を出せる』社会に、マイノリティーが尊重される社会にしたい、というのが金先生の教え。


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