小泉流認識操作に要注意
週刊金曜日2008.5.23号、P58 高嶋伸欣氏メディアウォッチングより引用。
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記事中で紹介されていた共同通信編集委員柿崎明二記者の2008年5月12日長崎新聞コラム、政考政読、「断定と二者択一」のわな
自社の記事を取り上げた文章は読者にとってはうっとうしいものだが、お許しいただきたい。
会食した自民党の小泉純一郎元首相と小池百合子元防衛相、民主党の前原誠司前代表らが勉強会を旗揚げすることになったと共同通信が先月下旬、報じた。退陣後も高い国民的人気で求心力を保つ小泉氏が政界再編に動き始めたという憶測を呼び、その後、他のメディア各社も報道した。
数を重視し、国会議員の”塊”に着目する政界取材の常で勉強会を立ち上げるのか否かに注目が集まったが、その後の展開を見るとポイントは記事で引用した小泉氏の発言だった。
「ここに首相候補が二人もいる、面白いことになるかもしれない」-。小池、前原両氏を指して上機嫌で放ったこのフレーズが一人の「ポスト福田」をつくりあげてしまったからだ。
ワンフレーズ・ポリティクスと呼ばれる小泉氏の言葉はいくつかの特徴があるが、指摘されつくしている「短さ」以上に見逃せないのが「いきなりの断定」と「二者択一」である。典型的な例が「郵政民営化に反対か、賛成か」を問うた二〇〇五年の総選挙だ。民営化とはいかなるものなのかという熟慮をする間もなく有権者は賛否を問われ、結果、自民党は圧勝した。会食での発言も断定と二択から成り立っている。まず説明もしないまま小池、前原両氏を首相候補と断定、次に「面白いこと・・」という表現で聞き手の想像力をかき立てている。聞き手は両氏が「首相候補」となるケースを頭に思い浮かべ、現実的あるいはそうなってほしいと思う方を受け入れることになる。巧妙な二択だ。
実際この会食に参加していた国会議員は「小泉氏は総裁選で小池氏を担ぐつもりなのか」「前原氏を一本釣りするのではないか」などと思い巡らしたという。ほとんどのメディアもこの発言を紹介したため、新聞読者やテレビ視聴者も同様の想定をすることになった。自民党の方現実的ということもあり小池氏が首相候補として取りざたされている。
断定と二者択一、そしてメディア利用という「小泉流世論操作」である。〇五年総選挙直後はメディア側にもその片棒を担いだことへの反省がなされたが、小泉氏の退陣後は反省も薄れたようである。今回、また同じわなにはまったような気がしている。
小泉氏の影響力は依然大きい。自戒とともに小泉流認識操作には注意が必要であることを指摘しておきたい。(共同通信編集委員柿崎明二)
(以上引用終わり)—-
老人に悪評の後期高齢者医療制度の創設者は小泉氏との民主の反撃で、人気も翳りか。首相候補がタカ派の前原氏と細川氏の日本新党からあっさり自民党へ鞍替えする小池氏が次期候補とはかんべんしてくれ。もっと見識のある政治家は国内にいないのかな。選挙前の政治家とマスコミの世論操作には気をつけねば。
小池百合子 ・政党の変遷 日本新党 → 新進党 → 自由党 → 保守党 → 自民党 (政界渡り鳥と呼ばれている。
http://www.asyura2.com/07/senkyo37/msg/601.html
小池百合子が溺れた、公安とスリランカルート(論談・目安箱)
http://www.asyura2.com/08/bd53/msg/107.html


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